昨日のブログにも書いたけれど、週末にねえさんと会って、それで楽しかったもんだから、今はその余韻に浸っているのです。
日中は仕事する為に会社にいるんだけど、週末の二日間ほぼフルテンだったので、仕事しててもかったるくてねぇ。なんか心にぽっかりと穴があいてしまったような、そんな気分なのです。
このブログ、嫁さんに校正してもらってるんだけど、あんまりこういうこと書いていると嫁さんに嫌な顔されるかもしれないから、書かないようにはするけど、でも
好きな女の子といる時間は最高に素晴らしい!!
のです。
それで、今日の本題、ベートーヴェンです。
今週、月曜日休みだったじゃない。ほら、成人の日かなんかで。
それでまあ、昨日も書いたようにねえさんと二人で町をほっつき歩いてたんだけど、渋谷の百件店のあたり歩いてたら、ねえさんが名曲喫茶あるから入ろうっていうのよ。
私、百件店っていうとラブホと風俗店のイメージしかなかったから、名曲喫茶なんてあるって知らなかったのよ。そしたら、なんか30〜40年くらい時間が止まっちゃってるような建物があって、それが名曲喫茶だったのよ。
私名曲喫茶って話には聞いてたけど入ったことなんてなくてさ、入ってみたらエラく陰気くさい場所なの。それでアポロかアルテックか知らないけど立派なスピーカーが置いてあるステージがあって、そこから大きい音量でクラシックが流れてるの。たしか、フォーレのピアノ五重奏だったかな、入った時流れてたの。
それで、みんな黙りこくって、下向いてそれを聴いてるの。
「私語は厳禁です、持ち込みはいけません」とかお店の人に言われて、席に座って、コーヒー頼んだらレコードが終わって静かになったのよ。そしてしばらくしたら、ボソボソっと店の人のナレーションが入って、また静かになって、それからいきなりベートーヴェンよ。それも大音量で「皇帝」!!
ほぼ徹夜明けの、半分二日酔い気味の昼下がりに、好きな女の横に座ってタバコ吸いながら聴くベートーヴェンってわたしゃ初めてだもんね。アポロだかアルテックだか知らないけど、いいスピーカーだから、ピアノの音が弦楽器の音に程よくからまりながらくっきり聞こえるの。2楽章の部分なんて透明で暗いピアノの音色が、ポツポツと店に響くの。そりゃー官能的で、メランコリックで、ロマンチックですよ。
こりゃーいくら学校の音楽の時間に
「ベートーヴェンは古典派の・・・」
とか教えてもだめだわ。
齢30過ぎてから、ベートーヴェンのよさが初めてわかりました。
それで、まあ、このブログを読んでいただいている方々にも、是非そんな官能的で、メランコリックでロマンチックなベートーヴェンを是非体験していただきたくて、今日はそのレシピを紹介します。
- 好きな異性と徹夜で飲み明かすこと。
- 昼時か昼過ぎに起きて二人で町を彷徨うこと
- 程よく疲れたら、アポロでもアルテックでも良いので、いいスピーカーのあるお店に入ること。
- 二人で横並びに座りコーヒーを注文すること。
- ベートーヴェンの「皇帝」を大音量でかけてもらい、黙って聴くこと。
べつに百件店まで行く必要はありません。
ちなみに、私の好きな「皇帝」のレコードは、ルービンシュタインとバレンボイムがやってるやつです。
クラウディオ・アラウのやつも品があって好きです。
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