Guitar Man. Jerry Reedをご存知ですか?

Jerry Reedへの追悼

ちょっと前に、去年の年末頃だったかな、秋葉原のタワーレコードでJerry Reedのベスト盤が100円で売られていた。CDの値段というものは、その中身とは特に関係なく付けられるものなんだけれど、その100円のレコードは、Jerry Reedという一人のミュージシャンを知る為には最高のCDであるとともに、カントリーからソウルミュージックまで何でもこなしてしまう一人のギターレジェンドの存在を世界に示し続けるマイルストーンであることを少しでも多くの人に知ってもらいたくて、今日はこの記事を書いています。

 

私が紹介するミュージシャンの多くはカントリー方面の方々なので、カントリーが苦手な方には申し訳ないのですが、今日紹介するJerry Reedも通常はレコード屋のカントリーコーナーにCDが並べられる人です。けれども、カントリーなんて聴いたことない人にも彼の音楽を是非聴いて欲しい!!

 

まずは、この映像を見てください。

チェット・アトキンスとジェリー・リードのギターデュエットなのですが、この映像を見るだけで、ジェリーリードがどんだけすごいギタリストだかわかっていただけるでしょう。

 

先攻のガットギターを弾いている方がJerry Reedですが、完全にChetのギターを喰っちゃってますね。Chetもスイープとかいろんなギターテクニックを駆使してスラスラと弾いてますが、Jerry Reedのギターから溢れ出す音の飛沫が凄まじい!!

 

Jerry Reedのギタースタイルは、Merle TravisとChetのギタースタイルに影響は受けてるんだけれども、なんだかギターというよりバンジョーのような音数の多さと音のツブツブ感は彼独特のものです。

 

そもそも私が彼のギターの音を初めて聞いたのは、Elvis Presleyのレコードに入っていた「Guitar Man」という曲でなんですが、そのギターのかっこよさにノックアウトされました。Presleyも僕と同じようにやっぱりノックアウトされたようで、この曲をレコーディングする為にわざわざJerryをスタジオに招いたらしいです。エルビスの周りにはすごいギタリストも沢山いたのでしょうけれど、Jerryみたいにこの曲を弾ける人はいなかったそうです。

 

そんなOne and Onlyのギタースタイルを持つJerry Reed、ギターのセレクションも渋いんです。

 

まずは彼がメインで使っているBaldwinの安物のガットギター。このギターでほとんどのレコーディングをこなしたそうです。テレビに出演するときもほとんどこのギターを持って登場します。Jerryのギターサウンドと言ったらこのギターの音です。

 

そしてエレキに持ち替えても渋い趣味しています。なんと彼は日本のギターメーカーのAria Proとエンドース契約を結んでおり、70年代頃のテレビ出演の際のエレキギターは必ずと言っていい程Ariaのギターです。Ariaのギターをお持ちの皆さん、あのJerry ReedもAriaのエンドーサーなのです!!

 

弘法筆を選ばずとか言う言葉があるらしいのですが、ここまで筆を選ばないプロのギタリストも珍しいくらいです。Chetだってクラシックギターはホセラミレスとか使っていたのに、JerryはBaldwinですから。

 

Jerry Reedのお勧めの曲と言えば僕は「Patchs」が一番お勧めです(Jerryの曲じゃないけど)。ソウルクラシックをダンディーな歌声で聴かせます。ベスト盤にはだいたい入っているので是非聴いてみてください。

 

Jerry Reedのレコードはほとんどが絶版になってしまっているので、復刻されることを強く願います。こんな素敵なミュージシャンなかなかいませんよ。

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コメント: 1
  • #1

    媚薬 (火曜日, 05 5月 2015 17:06)

    たーまーやー