毎週のことですが、また秋葉原です。
秋葉原の医者へ通院しているので、結局毎週この街を訪れ写真を撮っているのです。毎週毎週医者は混んでいて、今日も二時間待ちでした。その待ち時間の間に秋葉原の電気街の方まで出て行って、街でスナップを撮っておりました。
まず、この街は皆さん目的を持ってきているせいなのでしょうか、みんな後ろを振り返ることなく歩いてます。僕がカメラを構えても、何事もないかのように私の横を通り過ぎます。この街を撮影していると、まるで自分が透明人間になったかのような気分になります。
昨日You Tubeで見たJoel Meyerowitzの写真講座でも、町中でどのように透明人間になるかについて解説されておりましたが、もしあなたが透明人間の気持ちを味わいたければ、
この街で写真をとってみることをお勧めします。
私はいつもテンガロンハットとかを被っているので、街では比較的目立つ格好をしている方ですが、この街にくると皆さん個性的なので、私は埋もれてしまいます。街の波にのまれてその飛沫を体全体で受け止めながら、独り立ち止って写真を撮っていると、皆先を急ぎながら私の身体をすり抜けていきます。
これが秋葉原のグルーブです。新宿や銀座では味わえない街のグルーブです。毎週末秋葉原の医者へ通っているのは、薬を処方される為ではなく、この街のグルーブを身体で受け止め、街に力を貰う為なのかもしれません。
メイド喫茶の呼び込みのおねえさんたちも、朝から晩までこのグルーブに飲み込まれ、百戦錬磨の騎士のようにたくましくビラを配っております。そのおねえさん達から、おじさんや、お兄さんや外人さん達がビラを受け取ったり受け取らなかったりして、通り過ぎていきます。彼らの目指す所はどこなのでしょうか。どこだかはわかりませんが、必ず、この秋葉原に、その「約束の地」があることは確かです。彼らPilgrim達の何ものかに取り憑かれたかのような、悟りを開いたかのような瞳にはいったい何が映っているのでしょう。きっと私のカメラのレンズではひろうことのできない、高周波の光、インフラレッドなのか何なのかわからないけれどそんなものが映っているのでしょうか。
そして、今週もまた秋葉原です。
性懲りもなく秋葉原です。私のカメラのレンズが未だとらえたことのない光を収穫する為に、この街の、街の中に戻ってきたんだ!
毎週末秋葉原に通ったせいか、何となく新しいMac Book Proが欲しい今日この頃です。
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早漏 (火曜日, 12 5月 2015 09:46)
「だーめ。まだお預け」