昨日、荒木経惟の写真を引き合いに出して、愛するって何なのか一緒に考えさせていただきましたが、ブログのタイトルがよくなかったのか、ブログのランキングサイトで「有害な内容のブログ」扱いされて掲載されませんでした。まったく、日本ブログ村もケツの穴が小さいよ。セックスって単語が駄目だったら、何にもまともなことは書けないじゃないの。伊藤比呂美さんの詩集なんて一冊かって読んでみなさいよ、そこいら中セックスばっかりだから。朝ご飯とかうんことかと同じで、セックスは人間の生活の一部なんだなって納得すっから。
なんだか、ブログのはじめっから文句たれてちゃ、だーれも読んでくんなくなっちゃうから、あんまり書かない方がいいんだろうけど、私ゃこのブログを読んでくれてるかもしれない、ただ一人のあなたに向けて昨日のブログを書いたんだよ。それが、ブログ村に載ってくんなかったらその人に読んでもらえないじゃない。
この辺にして、今日の本題です。
マグナムの写真家って、やっぱりすごいよな。伊達にマグナムじゃないよ。
写真愛好家以外でもご存知の方もいるでしょうが、マグナムっていう写真家のエージェントみたいのがあって、キャパとカルティエ・ブレッソンとジョージ・ロジャーとデビッド・シーモアの4人の写真の天才が作った組織があるのです。今さっき知ったんだけど、今日紹介するスーザン・メイゼラス(Susan Meiselas)もマグナムのメンバーなのです。
私は普段報道写真とかあんまり興味なくて、お説教臭いドキュメンタリーとかもあんまり好きじゃないので戦争の写真の写真集とかあまり持っていないのですが、この『NICARAGUA』っていう写真集だけは特別です。マグナムの恩恵か初版から30年経っても未だ絶版じゃないので、是非一度見てみてください。おっきい図書館とかにもあるかもしれません。
報道写真って結構押し付けがましくて、イデオロギーの押売りって感じがするものが多いので、私は好きじゃないのですが、この写真集をあらためて見てみて、私の認識は変りました。報道写真を好きじゃないのは、平和な世の中で脳味噌を弛緩させている私が悪いのです。見聞を広げるつもりでどんどん戦場に乗り込んで行けばいいのです。今は幸いいろんなメディアもありますから、自分の身体ごと乗り込んで行かなくても、自宅のカウチに埋もれながら新聞記事やテレビやインターネットでいつでもリアルタイムの戦場を垣間みることができるのですから。
街のスナップをとっている人の本とかで、「街は戦場」っていう表現を見たことがあるけれども、あれはなんだかカッコつけてるようでかっこわるい。実際の戦場に行ったことはないので戦場がどういうところかは知りませんが、東京の街は平和ですよ。吉祥寺で外人さんに「勝手に写真撮ったろフィルムよこせ」って迫られたことはあったけど、その時ぐらいで、だいたい皆さんそうぴりぴりしていない。「写真撮りたきゃ撮んな」ってな感じでのほほんとしてる。
今日メイゼラスの写真を見て、それがニカラグアの内戦のドキュメントにも関わらず、写真が日常のストリートスナップと同じ目線で撮られていることにまず驚いた。戦場となった、ある街と、人とが織りなすドラマがそこに綴られている。それらの写真が、Meyerowitzとかラグビール・シンとかのストリートスナップと同じおもしろさを持っているのです。こうなっちゃったらもう、街が戦場だろうと、平和な日本だろうと変らないのです。Meyerowitzの写真みたいにプリントを一枚買って書斎に飾っておこうかっていう気分になる。
やっぱり戦争だから結構ショッキングな写真も有るんだけど、まあそれはしょうがないわな。戦争なんだから。「ほー、戦争ってホントにこんなこと起こってるんだ、怖いな」って思いながらページめくったりして、やっぱりイデオロギーみたいのは出て来るんだけれども、メイゼラスの口調はそんなに押し付けがましくない。いや、押し付けがましくない、というよりイデオロギーと同じぐらい、メッセージにならないイメージの強さがある。強いながらもうるさ過ぎないように纏められているのも見事!!やっぱり写真家は節度が重要だよね。
彼女なら街が戦場じゃなくても同じように撮れるかもしれない。そうなったら、東京だろうと京都だろうと街は戦場と化すだろう。
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My Vandehey (水曜日, 01 2月 2017 02:09)
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