Chakiという個性的なギターとのおつきあい。

今日は、仕事が長引いてしまい、11時過ぎまで会社にいてしまった。明日体調を崩さなければ良いけれど。もう12時をまわってしまったので、あんまり無理しないで、今日はちょこちょこっと書いて寝ます。

 

昨日も、ギターのことについて書いて、今日もまたギターのことについてなのです。ギターにあんまり興味がない方にとっては退屈な話題かもしれませんが、ギターと付き合うことは、人間や動物と付き合うことや、機械と付き合うこととも少し違った独特の面白さがあります。そのことを少しでも多くの人に知ってもらおうと思い、今日は書きます。

昨日も書きましたが、私はあまり高級ではなく、装飾が控えめで、個性的な音がするギターが好きで、そういったギターを集めています。

 

今日の話題のチャキ(Chaki、茶木)というギターもそのうちの一台なのですが、私が持っているギターの中でも特にお気に入りの一台です。このギターは、その当時持っていた安物のグレッチを下取りに出して、お茶の水で購入しました。

 

詳しい型番とかは知りませんが、ベニヤ板でできているギターです。ギターが好きな方は、単板でできているギターの方が高級で良い音がすると思われている方が多いと思います。確かに、単板でできているギターの方が高価で、バランスがよく、よく鳴る(ハッキリと大きな音が鳴る)ギターが多いこと事実です。しかしながら、ベニヤ板でできているギターもそれなりに魅力はあります。

 

ギブソンのアーチドトップなんかはベニヤ板でできているモデルの方が、鳴りが抑えられていて、角の無い音に仕上がってます。ES-175なんかがそれにあたります。ジャズプレーヤーの中にはそういう音が好きな方も多いらしく、ベニヤ板のギターも結構人気があります。一方で、私の手元にあるベニヤ板のギターの多くは「暴れる」楽器です。

 

「暴れる」とは、音がハープのように「ポーン」とは鳴らないで、「バリバリ」と鳴るという意味でです。グレッチもわりと「暴れる」楽器が多いですが、チャキはその中でも一際暴れます。コードを鳴らした時の音のまとまりの無さは他のギターの比ではありません。ちょうどジャンゴ・ラインハルトのギターの音のような暴れようです。マーチンと弾き比べるとよくわかります。

 

音が「暴れる」と、バンドで他の人たちと合わせたりするときには、扱い方が難しいですが、独りで弾いている時の面白さは格別です。鳴りのバランス感覚等、慣れるまでは扱い方がちょっと難しいのですが、ギターの癖を知りながらおつきあいができるという面白さがあります。

 

すべての楽器がバロック等のクラシックを弾く為にできているわけではないので、このような個性的な楽器があっても良い、というおおらかな気持ちで付き合えます。とくに、チャキの優れているところは、その「暴れ具合」が、楽器として使えるバランスの中に収められているところです。これは、ギターメーカーの真の実力が試されているところです。あんまり暴れすぎる楽器は、楽器として使えないのでつまらないし、優等生過ぎる楽器はつま弾いていてワクワクしません(使いやすいんだけれど)。

 

そして、私のチャキはよく鳴ります。ベニヤ板の楽器もちゃんと使っていると鳴るようになってきます。単板の楽器の方がよく鳴るとは一概に言えません。

 

世の中のチープな楽器ブランドは、是非このチャキのあり方を見習って、安くて個性的で、且つ使える楽器を沢山作って欲しいと思います。

 

チャキがどんな音をするか聴きたければ、是非内田勘太郎さんのCDを聴いてみてください。

 

http://www.chakico.jp/company.html