Willie Nelsonが歌うロマンス。Still Crazy After All These Years.

Still Crazy

写真はパンフォーカスが良いと思うし、ピンぼけの写真は好きじゃないけれど、今日の写真はあえてぼかしてみました。写っている方々のプライバシーとか気にしてしまうと、写真はとたんにつまらなくなるんだけれども、まあ、そういうこともたまには考慮して。

 

それより、なんでこの写真を今日選んだのか、とかについて、妻とかにあまり詮索されたくないので、このようなかたちにしてみました。

 

そんな話は皆さんにとってどうでもいいから、本題入ります。今日もまたカントリーの話題です。それもまた、Willie Nelson。

 

ウッディー・アレンの映画好きな方。きっと今日の曲の歌詞を聴いたら好きになるかもしれません。

『Still Crazy After All These Years』

 

ポールサイモンがこの曲を歌うと、なんとなく『アニー・ホール』を思い出します。冒頭で、ウッディー・アレンが

 

「知ってると思うけど、アニーとは別れたんだ。

でも、今でも彼女のことを愛していると思う。」

 

って語るところとか、ダイアン・キートンがポール・サイモンと付き合うこととか。

 

あたしもあの映画が好きなので、この場を借りて語ってもいいんだけれども、あたしが今更語っても退屈でしょうから省略します。

 

それで、『Still Crazy・・・』です。ポール・サイモンの作詞・作曲の才能はたいしたもんだけれども、今日はWillie Nelsonが歌っているバージョンを是非聴いて欲しい。

 

「昨日の夜、道でばったり昔の彼女に会ったんだ。彼女は僕に会えて嬉しそうだったし、僕も彼女に微笑んだよ。

一緒にビールを飲んで、昔の想い出について話したよ。」

 

っていう歌いだしとか、Willie Nelsonが歌うと、歌詞の内容が曲とうまく交じりあって、一遍の映画のようなドラマがうまれる。ウィリー・ネルソンほど、歌詞の内容を深く解釈して歌える歌手が他にいるだろうか。フランク・シナトラも歌詞の内容を歌で表現する表現力に優れていると思うけれど、シナトラ亡き後、この世界でWillie Nelsonは飛び抜けて上手いと思う。歌が上手いシンガーは沢山いるけれど、歌を一つのドラマのように語れるシンガーはそれほど多くはない。

 

Willie Nelsonはそういう才能を持っているから、どんなにアホな歌詞の内容の曲を歌わせても、サマになってしまう。いいことなのか、不幸なことなのか。プロデューサーが遊ぼうと思ったら、いくらでも遊べてしまうではないか。ウィリーにアホな歌唄わせて「NHKのニュースキャスターに卑猥な原稿読ませる」くらいの次元のアホな実験を、誰かやってみて欲しいような、欲しくないような。

 

彼が唄うと、シミるでしょ。

 

それで、はじめの話に戻りますが、誰にでもこういうStill Crazyっていう気持ちがあると思います。

 

僕にもあります。僕の場合、べつに昔付き合ってたとかそういうのじゃないけれど(そこが情けないところなんだけれど)、今でも会えたら冷静になれなくなりそうな女の子達、何人もいます。それだから、やっぱり、自制しないといけないんですね。そういう人たちとは会わない(けど会いたい)。そして、いつの日か、そういう気持ちから解き放たれないと。

 

そう思っている一方で、いつ彼女達に会うかわからないから、いつでもかっこ良くいないと。私、ここ何年かで太っちゃって、かっこ悪くなったから、これから運動して痩せなきゃ。

 

いつばったり会っても、

 

「あたし、なんでこんなイイ男放っといたんだろ?」

 

って思われるくらいのいい男になること目指してます。

 

ああ、Still Crazy After All These Years。

スペース・カウボーイのサントラに収録されてます。