ギターの魅力を追求し続ける、孤高のギタリストTommy Emmanuel。

写真は記事と関係ありません。
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このブログでTommy Emmanuelを既に紹介していたかどうか忘れてしまいましたが、今日はTommy Emmanuelというギタリストについてです。

 

ギターという楽器でどれだけ豊かな表現が可能か、ということを探求し続けているギタリストがいます。かつては、Chet Atkinsがその最前線で活躍していました。Tommy EmmanuelはChet Atkinsの遺産を受け継ぎながら、カントリーの枠に留まらず、クラシカルな奏法とは異なる方法でギターの可能性を追求し続ける永遠のギター少年です。

 

彼の音楽については、彼の音楽を実際に聴いてもらうのが一番なのですが、デビューから今まで彼の軌跡は多岐に渡っていて、それぞれの場面で最高のものを残してきているので、なかなか一度に聴いてもらうのは大変です。

 

そこで今日は、彼の音楽を私の拙い言葉で紹介させて頂きます。

今日You TubeでSungha Jungの演奏を聴いて、Sungha Jungはソロギターの世界では、将来マイケル・ヘッジスとかTommy Emmanuelの後を次ぐギタリストになるかもしれないな、と思いました。

 

未だSungha Jungの演奏を聴いたことない方は、是非You Tubeで聴いてみてください。彼は専ら既にアレンジされたものを演奏して、自分でアレンジはしないのですが(もしかしたら彼のアレンジしたものもあるのかもしれませんが)、彼の演奏はシャープでメロディアスで、時として元ネタよりも上手い。

 

そんなSungha Jung氏のギターなのだが、欲を言うと、かれに是非エレキギターも弾いてもらいたい。Chet AtkinsもJerry ReedもTommy Emmanuelもアコースティックとエレキギター両方で偉大な仕事を残している、Tommy Emmanuelは最近あまりエレキを弾かないようだが、私は彼がエレキばっかり弾いていた頃の演奏も素晴らしいと思う。

 

Tommy Emmanuelのフルピッキングの速弾きや、テレキャスターの魅力を引き出したトゥワンギンなフレーズ等は、エレキギターの魅力をよく引き出していた。チェト・アトキンスもジェリー・リードもそれぞれ独特のエレキギターサウンドを持っていて、アコースティックギターでは表現できない世界観を作り上げていた。クラレンス・ホワイトも両方で素晴らしい仕事を残している。Sungha Jungにも是非エレキで独自の世界を作り上げて欲しい。彼なら絶対素晴らしいエレキのサウンドを作り出せると思う。

 

それでトミー・エマニュエルである。近年は専らソロギターでの活躍がめざましいが、ギャロッピングだけでなく、アンサンブルの中でも、ギターのバッキングでも素晴らしいギターを聴かせる。ときにきらびやかに、ときにしっとりと、曲に合わせた音色で最適なギターフレーズを提示できる希有なギタリストである。Chet Atkinsとの共演盤でもそんな彼の様々な側面を聴くことができる。特に『Salt Water』での二人のギターの音色は素晴らしい。これほどまでにメロディアスで透明感のある音色を出せるギタリストは他にいないのではないか。

 

ソロギターのトミー・エマニュエルを形容するとき、最も適した言葉は何であろうか。ソロギターでどんな表現が可能かを追求し続けているギタリストは、マーティン・テイラーとか、ジョー・パスとか沢山いるが、Tommy Emmanuelのソロギターは常にポップで、難解さがなく、音楽そのものを楽しませてくれる。ライブ盤やライブ画像とかでは、テクニカルな面が際立って見えなくもないが、彼の音楽は常に私たちを楽しませてくれる。ギター一台で、ここまで豊かに、エキサイティングな音楽を作り出せるんだということに気づかせてくれる。

 

そして、ハーモニクスを操らせたら彼の右に出るものはそう多くはないだろう。ハーモニクスを駆使し、ギターの音色のバリエーションを増やしている。きらびやかなハーモニクスを取入れたフレーズは、ギターがたった6本の弦を張られた楽器であるということを忘れさせられる。

彼の愛用するMatonのギターも気になる。一度弾いてみたい。

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コメント: 1
  • #1

    そうろう 原因 (火曜日, 05 5月 2015 16:39)

    「それ以上、俺以外の男の話したら、お前の唇???ふさぐぞ」