スワンプなんて聴き飽きてしまった大人達へ。スワンプ再訪Tony Joe White。

このところあんまり写真について書いていないな。

写真の話にご興味を持って読んで頂いている方、ごめんなさい。もう少しの辛抱です。もう少しで、写真についてまた書きます。

それまでは、しばらく音楽の話題が続きますが、ご了承ください。

 

昨日トミー・エマニュエル(Tommy Emmanuel)について書いて、ちょっと書き足りなかったので、今日もトミーエマニュエルついて書こうかとも思ったのですが、しつこくなりそうなのでやめておきます。過ぎたるは及ばざるがごとし。

 

というわけで、今日はTony Joe Whiteです。

そもそも、普段音楽といえば演歌やカントリーばかり聴いている私ですが、もともとはジャズとか、ロックとかが好きでした。今でも、好きです。好きですが、最近あんまり聴きたいのがなくて、ジャズからは離れてしまっています。

 

ジャズはアドリブが長くなったり、アレンジがクドかったりしていまいちすんなり受け入れられないのです。カウント・ベイシーオーケストラみたいな短いやつとか、歌ものとか、古いジャズかソウルジャズなら、一曲あたりの時間も短いし、アドリブも簡潔で聴けるのですが。聴けると言っても、アルバム一枚聴く程の元気はないかな。とにかく、ダラダラアドリブソロを続ける音楽を聴くのには,体力が要ります。それにラッパやサックスがブリブリいってるやつって、聴くだけで疲れちゃう。

 

それじゃあロックはどうかと言うと、ロックも騒がしくてね。吉田秀和はジャズ、ロックは喧噪の音楽だと書いていたけど、やっぱりそういうところは否めない。静かで、しっとりとしたロックなんてのも聴きたくない。

 

それで、消去法的にカントリーを聴いているんだけれども、もう聴きたいカントリーのレコードもなくなってきて。困ってしまって。それで、ラテン聴いたり、ボサノバ聴いたり、ギターインスト聴いたり。

 

それで、スワンプミュージックなんだけれど、スワンプなんて高校時代にオールマンブラザーズきいて、学生時代にレナードスキナードとかリトル・フィートとかチャーリー・ダニエルズとか聴いて、あれも結構クドいから、もう飽きちゃっててあんまり聴かなかったんだ。例外的にJ.J.Caleはたまに聴いてたんだけれど、それぐらいで、あとは殆ど聴いてなかった。スワンプはクドいし、どれも同じようなサウンドで、ブルースでもない、カントリーでもない中途半端さが鼻についちゃって。

 

けれども、今日Tony Joe Whiteを聴いてみた。『The Train I'm On』。Tony Joeはスワンプって分類されてるけど、スワンプに無理矢理分類されたシンガー・ソングライターだから、サウンドにバリエーションがある。酒臭い、いぶし銀のバリトンボイスもかっこいいし、スワンプが苦手だったり、飽きちゃってる人でも聴けるんじゃないかな。クリス・クリストファーソンとかグレン・キャンベルとか、好きな方は結構好きになれるんじゃないかと思いますよ。

 

世間じゃ、スワンプといえばTony Joeということになっているみたいだけれど、シェルターレーベルの頃のフレディーキングとか、レナードスキナードとかの方が典型的なスワンプで、Tony Joeは必ずしもスワンプに限定されない幅広いのサウンドを持っていると思います。だから、オールマンとか一通り聴いて、聴くもんがなくなった方は、箸休めだと思ってTony Joeを聴いてみるのもいいかもしれません。

 

と、ここまで書いたんだけれども、私『The Train I'm On』しか持っていないのです。ポーク・サラダ・アニーもプレスリーのバージョンしか聴いたことないし。でも、『The Train I'm On』は名盤ですよ。持っていない方、是非一度聴いてみてください。けだるい大人の音楽です。