先ほど、You Tubeで、遠藤賢司がエレキギター弾き語りで歌っている映像を見た。遠藤賢司はギターもハーモニカもうまい。ギターもハーモニカもその扱い方がこなれていて、両方とも相当弾きこんでいるのがわかる。ミュージシャンはああでなくちゃ。音楽家とはまったく新しいものを作ることもでき、且つ、何度も同じことを繰り返しできなくてはいけない。例えば、ボブディランは一つの曲を何度もアレンジを変えて歌っているが、毎晩ライブを行っている彼にとっては、同じアレンジの曲を飽きる程弾いているのだ。常に新しいことをやっているわけではない。
ジャズもアドリブが主体の音楽ではあるが、アドリブとはいっても、人は自分の語彙に無い言葉では話せないのと同じで、全く新しいアドリブフレーズを作り出しているわけではない。殆ど落語とかと同じく、大まかな流れはだいたい一緒で、ディテールが毎回少しずつ違うだけだ。ジャズのアドリブについて、私はずっと勝手気ままに弾く音楽だと思っていたが、それは勘違いだった。
アドリブとは、まずはコピー(自分自身のコピーも含む)から始まる。ジャズをプレイする為には、ジャズの言葉を覚えなくてはいけない。ジャズの言葉を知らないでただわめき散らしても、ジャズにはならない。その辺がとても難しいのだけれど、少しづつでも言葉を覚えれば会話に参加できる。会話が上手くなれば、言葉を相当崩しても、時々わめき散らしても、ちゃんと音楽になってくる。その辺がジャズの面白いところだ。
そんなことを考えながらギターを自作のアンプにつないで弾いてみた。昨日ハムノイズが消えて喜んでいたアンプにだ。つないでボリュームを上げると、また凄まじい音量でハムノイズが出た。やっぱりどこかアースに落ちていないところがあるのだろう、それを探さなくてはならない。どこだろう?
自作のアンプの良くないところは、やっぱり設計が素人の技なので、どうしても動作が安定しない。安定させる為にはやはり熟練が必要だ。明日時間があったらまたアンプをばらしてみよう。何かわかるかもしれない。ひょっとしたらまたノイズが消えてくれるかもしれない。ノイズが消えてくれたら、やっとアンプとしてまともに使えるようになる。
お願いです。僕のアンプのハムノイズよ、どうか消えてください。消えなくても良いから、百分の一ぐらいの音量になって下さい。
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