サックスなんてとりあえずSonny Stittに吹かせておけば良い。

私は、何かに夢中になると何日かそのことしか考えられなくなるたちで、今まで私のブログにお付き合い頂いた方はご存知でしょうが、しばらく同じようなことしか書けなくなります。

 

それで、昨日秋葉原のメイド喫茶の女の子のことと、Grant Greenのことについて書いたのですが、今日もジャズの話題です。

 

ジャズにご興味ありましたらお付き合いください。

そもそも、最近聴きたい音楽があんまり見つからなくて、Jackson BrowneのCDを買ったのがこのところ一番のあたりでしたが、その後はブルースのレコードを何枚か買いました。ブルースと言っても古いカントリーブルースやラグタイムと言った方が適切かもしれませんが、そういう古臭いやつで、あんまり刺激が強くないものを最近は聴きたいのかもしれません。

 

最近の私としてはロックとかエレキギターのブルースとかは熱すぎて、元気がよすぎて、なんか聴く気がおきません。そういうのは聴くと疲れちゃうからです。だから、夜仕事から帰ってきて、CDのラックを見渡して、その中から一枚となると必然的に、ルーツミュージックかそんなに騒がしくないジャズとかになります。

 

ルーツミュージックって言っても、民謡みたいのは人間の感情むき出しでドロドロしてるのが多いので、それも疲れてしまいますし、結局は「洗練されたルーツミュージック」を探して聴くことになります。

 

「洗練されたルーツミュージック」ってもうそれ自体が矛盾をはらんでしまっていて、殆ど存在しないのですが。私が今まで見つけたものとしては、Blind Gary Davis(Reverend Gary Davis)とか、タンパ・レッドとかがPrestigeに吹き込んでいるレコードや、カントリーの古いやつとかがまあ、それに該当します。

 

それで、そういうのも聴く気が起きないときには、まあ仕方なく他の音楽を聴くのですが、そういうときに聴くのはJazzのレコードなんです。それも、あんまり熱過ぎないソウルジャズよりのハードバップのレコード。それで、昨日はグラントグリーンの話をしたのです。

 

最近、自作のアンプが完成に近づいたこともあり、またギターに興味を持ち始めたのですが、グラント・グリーンを聴いていると、自ずからその周辺のミュージシャンも気になる。それで、まあオルガンの入ったジャズを聴きあさるわけですが、個人的にはグラント・グリーンが関わっているオルガンものはどれも良いと思うし、ケニー・バレルとジミー・スミスのコンビも好きです。

 

それでジャズはオルガン、ギター、ドラムのトリオだけ聴いていれば、個人的には満足なんだけれども、管楽器が入っているものについてはどうなのか、という問題があります。

 

それで、普段ジャズをあんまり聴かない人で、ブルースとかが好きだっていうひとにお勧めしているのはソニー・スティットです。ジーン・アモンズとの共演盤はどれも素晴らしいし、ソニー・スティット自身ハードバップなら何でもこなせる人なので、色々と名盤は多いのですが、ここはひとつせっかくなんでオルガンとの共演盤を聴いてみてはいかがでしょうか。ちょっと癖はあるし、音数の多さは気になりますが、なかなか、聴かせます。

 

ジャズの入門の一枚としては『Boss Tenors』なんか、いつ聴いても良いでしょう。テナーバトルでありながら熱くなり過ぎない。そういう贅沢なジャズが展開されています。もっと音数が少なく疲れないジャズを聴きたいのであれば、やっぱりここはグラント・グリーンでしょうか。ソニー・スティットは吹いていませんが『Am I Blue』なんて、しっとりしてて良いかもしれません。