MJQを聴きながら思うこと。償うべきこと

MJQって聞いて、マンハッタンジャズクインテットを思い浮かべた方、あなたはかなりのJazz通です。普通ならモダンジャズカルテットを思い浮かべるでしょうから。

 

モダンジャズカルテットなんて知らないあなた、あなたは幸運です。なぜなら、これからMJQの音楽との出会いが有るかもしれないからです。ジャズなんて普段あまり聴かない方でも、MJQの音楽は取っ付きやすいのではないでしょうか。

 

ジョン・ルイスのビバップの文法に忠実でありながらメロディアスで洗練されたピアノと、ミルト・ジャクソンのファンキーでブルージーなヴィブラフォン、それがモダンジャズカルテットです。

ジャズという音楽のフォーマットの中で、アレンジにとことんこだわりながら、ジャズのエキサイティングさを失わない音楽は、なかなか他のミュージシャンには真似できない世界です。

 

ケニー・ドリューとかを好きな方なんかにはうけが良いのですが。本当のどジャズを好きな方なんかに言わせると、MJQの音楽はアレンジが決まりすぎてて鼻につくなんて声も有ります。けれども、そういうところに目をつぶって、もしくはそういうところこそ楽しめてしまえるようになるのが大人ってもんです。大人の聴くジャズっていうのは鼻につくくらい洗練されていて、且つファンキーでブルージーじゃないといけません。

 

それで、MJQなのですが、私がMJQの音楽にであったのは高校の頃買った「ラストコンサート」のレコードでした。とにかくこのレコードは名盤で、CDで完全版も出ているので、お金に余裕ができたら是非買ってみて下さい。ハードバップとは何か、モダンジャズとは何かが詰まっているCDです。ジャズの楽しさに出会えます。特にConfirmationなんて、カッコいいですよ。思わず踊りだしてしまいそうなくらいです。

 

それで、今夜は久しぶりにその「ラストコンサート」のCDを聴いているのですが、ミルト・ジャクソンのソロもこうやって聴き直してみるとチャーリーパーカーの影響を受けていて、ジョン・ルイスもビバップのテイストを残していてさすがは元ディジーガレスピーオーケストラのリズムセクションです。ちょっと小難しいフレーズなんかもまるで鼻歌のように歌えてしまっているのが凄いです。

 

MJQと言えば、ドラムとベースが気に喰わないから嫌い、という方もいるみたいですが、私は好きです。コーニー・ケイになってからも好きです。大人はそういうことにこだわらないで、もっと気楽にジャズを楽しみましょうよ。

 

今日はやけに大人にこだわりますが、私自身まだまだ大人になりきれなくて、人に迷惑をかけてしまっていることを反省しているのです。もう31にもなって大人になりきれないという台詞を言ってはいけないのでしょうけれど、事実だから仕方有りません。

 

MJQの音楽を聴きながら、これからは、自分の身の程をわきまえて謙虚に生きていきたいと思いました。人間真面目にやっていれば誰かが評価してくれる、誰にも評価されなくても、真面目にやり続けることに意味が有るなんて思いました。私が迷惑をかけてきた色々な方にこれから間接的にでも償っていきたいと考えました。

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コメント: 1
  • #1

    (水曜日, 13 4月 2011 23:39)

    人間って哀しいですね。だってみんな優しい。それが傷つけあってかばいあって。


    ケニードリューは好きですが、MJQにはまだ没頭できないでいます。
    ファンキーなVibは好きなのですが。