今日Google Analysticsを見たら、一昨日、昨日とブログのアクセス数が劇的に減っていた。原因はGoogle及びYahoo!経由の来訪者の劇的な減少であった。おそらく、GoogleやYahooの検索エンジンに引っかかる条件が変わったか(アルゴリズムの変更)、検索順位が下がったせいだろう。
そもそも、このブログの内容も、結構マニアックな内容が多くて、あまり興味がない方には、とても退屈な記事も沢山あることは事実である。申し訳ない。それに対し、ギターやアンプについての記事は沢山の人に読んでもらえている。今までの記事ではChaki(チャキ)というギターの紹介記事は、思いのほかたくさんの方に読んで頂けた。日本のマイナーなギターブランドに沢山の方が興味を持ってもらえていることが嬉しかった。
今夜は、SEO対策も兼ねて、音楽の話。
今から10年程前に、タンゴが流行ったことがありました。Scent of a womanっていうアルパッチーノがでてる映画がありまして、ご覧になった方も多いかと思いますが、その中でガブリエル・アンウォーとタンゴを踊るシーンがあって、とても美しいのです。その美しさと、しなやかで、ドラマチックなタンゴの音色が強く心に刻まれた方も多かったと思います。その映画はもう20年くらい前の映画なんだけれども、ピアソラが来日したりで、タンゴが流行りました。
そもそも、その頃にピアソラが流行ったきっかけとしては、ギドン・クレーメルという天才ヴァイオリニストが「ピアソラへのオマージュ」として、2枚のタンゴのアルバムを製作したことがあげられます。
ギドン・クレーメルというヴァイオリニストはカメレオンみたいな人で、バッハからピアソラまでそつなくこなせて、それぞれが別人なのではないかと思うくらい違っている。パールマンとかそういうキャラの濃い20世紀的な巨匠・名人ではなくて、もっとキャラクターのない、匿名性の強いヴァイオリンで聴くものの心を打つミュージシャンとも言える。好き嫌いは別れるでしょうけど。
その、クレーメルの2枚のアルバムが素晴らしい!ピアソラの音楽を聴いたことがあって、好きな方にとっては、ピアソラのような生々しさが欠けているので物足りないかもしれませんが、そういうことをクレーメルに期待してもしょうがないでしょう。ミュージシャンとしてはピアソラの方が感情豊かで、表情も豊かですが、ピアソラ自身が演奏するピアソラの曲は、緊張感はありますが、同時にクドさもあります。元気なときにしか聴く気になれない。それに対してクレーメルの2枚は、イージーリスニング的ととられかねない危うさがありますが、ピアソラの楽曲の素晴らしさが素直に味わえます。「ピアソラってそんなに悪くないわね」と感じさせられます。ピアソラ入門にはピアソラ本人の演奏よりも良いかもしれません。そして、クレーメルの方が都会的です。
ノンサッチというその頃流行ってたレコードレーベルから出されたレコードであったことも、クレーメルのアルバムの人気に関係あるでしょう。これがクラシックのレーベルから出てたらこんなに売れなかったでしょう。
それで、私もずっとクレーメルのアルバムは聴けたけれど、ピアソラ本人の演奏は味付けが濃すぎてあんまり好きになれなかったのですが、ここ数年で聴けるようになりました。1年程前に、古いタンゴを聴こうと思って買ったタンゴのコンピレーション盤の中にピアソラの演奏がはいっており偶々聴いていたら、感動して、それからピアソラが好きになりました。
じゃあ、どのアルバムから聴き始めれば良いのか、ときかれると、どれが良いとはっきりは言えませんが、タンゴの世界の北島三郎みたいな人ですから、とりあえずベスト盤が良いでしょう。良いミュージシャンなんだけれど、実験的なことも好きなので、駄盤もないわけじゃないです。ジャンプの原田みたいに、三振かホームランです。あそこまではっきりはしてないけれど。
それで、今夜ちょっと聴き直してみたのですが、やっぱり疲れてるときには聴かない方が良い。すぐ飽きてしまいます。ピアソラを聴く時はジャズでもきいてちょっと景気づけてから聴く方が良いです。
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