それで、昨今の廉価版ジャズCDについてなんですけど、これがまた結構凄いんですよ。
「ジャズ名盤 べスト&モア」っていう999円のシリーズがあるんだけれど、これが段々凄いことになっている。
復刻するCDが渋すぎる!!ちょっと前に、チェット・ベーカーとマリアッチブラスのアルバムが復刻されて、しかも999円で売られていた時もびっくりしましたけど、近頃復刻されたアルバムも渋すぎる。999円っていう値段だから、ちょっと買って聴いてみるかっていう気持ちになるけど、ちょっとジャズをかじったくらいじゃ何が何なのか全然わからない。
それで、気になるから片っ端から買って聴いてみた
とは言っても、私のお小遣いにも限界があるので、気になったやつだけ買って、いつでも買えそうなやつは後回しにしてます。
まずは、チェットベーカーとバド・シャンクのビートルズもの。
とりあえず一枚買えば、どんな内容なのかわかるし良いかと思いまして、これを買ってみました。「Michelle」。ちょっと気になる一枚ですけれど、CDプレーヤーに入れてものの10秒でわかりました。要はイージーリスニングです。まあ、バド・シャンク好きな人はもっと聴くべき内容もあるのかもしれませんが、私はチェット・ベーカーが吹いているっていうところしか価値を見出せませんでいた。
それで、次に気になったのは、ハワード・ロバーツ。結構渋いギター弾く人で、結構器用なので、グラント・グリーンみたいな泥臭さはありませんが、私は好きです。ジャズ・ギターの教科書をそのままレコードにしたような方です。Howard Robertsは全然アルバムがCD化されていない。それで、今回の復刻です。
なんとデイブ・グルージンがオルガンを弾いているのです。それだけでも、モダンジャズのファンは毛嫌いしちゃうようなアルバム。
それで、聴いてみました。
ポップでキャッチーな中に、渋いギターソロを聴かせてくれます。モダンジャズのアルバムとしては、もうちょっと不器用なくらいクセがある方が面白いんでしょうけれど、ギターの教科書としては100点満点。ポップなチューンはこう料理しましょう、っていうことで、聴いてて疲れないアルバムに仕上がってます。でも、こういうアルバムってうちにあること忘れちゃって、同じもの2枚買ったりしそうなので、要注意。
上に挙げた2枚は、よっぽど気になった方は買って聴いてみても良いかもしれませんが、まあ、聴かなくても人生困ることは無いでしょう。けれども、次に挙げる一枚はなかなかお勧めの一枚です。
ジョナ・ジョーンズっていう、トランペットファンでもよく知らないトランぺッターですが、結構いろんなビッグバンドで活躍しているようです。そのJonah Jonesが一管で吹きまくるブロードウェーヒッツ!小気味よくスイングするリズムセクションに表情豊かなトランペットが素晴らしい。ちょっとやり過ぎなんじゃないかっていうくらいコミカルですが、昔のビッグバンドでならした名手の作品、素晴らしいです。
ハードバップばっかり聴いていて、ジャズがよくわからんくなっているときに聴くと新鮮でしょう。私は、こういう古いスタイル(「中間派」とか呼ばれてますよね。私もよくわかりませんが)が大好きです。
ジャズの廉価版って、売っている時は大した欲しくないんだけれど、あんまり見かけなくなると突然欲しくなる。私もGeorge Braithのアルバム、中古でプレミアがついてから買ってしまいました。今回の、復刻版も、どこまで新品で買って、どこからは買わなくていいのかわからなくて、心配です。
購入されて方、いらっしゃいましたら是非コメント、トラックバックで教えてください。
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早漏 (金曜日, 08 5月 2015 01:00)
「嫌じゃないっ! ???その、お前のことが好きだから???って、何言わせるんだ! 馬鹿!」