一眼レフのマスターピース、ペンタックスSP

確か、一台ペンタックスSPを持っていた気がするけれど、探しても出てこない。そのくらいずっとSPを使っていない。私は一眼レフはニコン党なんだけれど、ペンタックス SPだけは特別だ。

 

いきなり、カメラの話になってしまって、読んで頂いている方も戸惑われている方もいるかもしれない。今夜はカメラの話です。

一眼レフっていうカメラのメカニズムは、素早いフォーカスと被写界深度の確認ができる画期的なシステムだ。レンジファインダーカメラのように中心部分だけでピント合わせをするのではなく、画面のどこでもピント合わせができる。そいう意味では、絞りを開けて画面の一部だけにフォーカスを合わせたり、接写とかに向いている。

 

ビューカメラも正確なピント合わせは得意なんだけれども、速写性に欠ける。まあ、ビューカメラに速写性を求める人はいないけれども、一眼レフは速写性も兼ね備えている。オートフォーカスなんかに頼らなくても、どんどんピント合わせして、どんどん撮れる。そういう意味では、最強のカメラといえるかもしれない。

 

それで、私も、一眼レフのそういう点は高く買っていて、自分でも何台か所有しています。ニコンのFE2とか、オリンパスOM2とか、往年の名機を持っています。普段はライカとニコノスばかり使っていて、あんまり出番はないけれど、今度一眼レフを使ってシリーズを撮りたいと思っています。

 

一眼レフで撮影する時の注意点は、ついついピントのことに頭が行ってしまい、ボケとかを多用してしまうことでしょうか。フォーカススクリーン上に現れる画像のピントの気持ちよさに負けて、ついつい絞りを開けて撮りたくなってしまいます。だから、写真がどれもピントを強調したような写真になってしまいがちなので、それに気をつけなければなりません。ライカで、被写界深度に頼りすぎた写真を撮ることにも気をつけなければなりませんが。

 

それで、一眼レフで使いやすいレンズといえば、標準から望遠でしょうか。望遠レンズは、私はいまいち使いこなせないので、ここはおとなしく50ミリを使いましょう。ニコンの50ミリもシャープで素晴らしいレンズ揃いなのですが、柔らかいレンズが欲しいと思ったら(ライカ使えばいいことなのですが)やっぱりM42マウントの出番でしょう。

 

M42マウントは世界中の名レンズの数々がそろっている、レンズの百貨店みたいなマウントです。世界中のありとあらゆる設計のレンズがそろっています。もちろん、ペンタックスの純正でもいいのですが、ドイツ製や、ロシア製の素晴らしいレンズ群も気になるところです。

 

カメラとしては、ニコンFの方が作りの良さや拡張性では軍杯があがるかもしれませんが、小型軽量、M42マウント、安さではSPに軍杯があがるでしょう。

 

ライカマウントとは異なりM42マウントのレンズは安いです。いくら高くても5万円位、大抵は数千円でレンズが手に入ります。だからSPを持っているとついレンズ道楽に走りそうなのですが、ここをぐぐっと我慢して、自分の身の丈に有ったレンズ(ペンタックスとかの)を使ってみるのが一番渋いかと思います。それで、写真を撮りまくる。なんて理想的なカメラとの付き合い方でしょうか。

 

ニコンの一眼レフやデジタル一眼レフに飽きてしまった方、トライエックスを買ってきて、ペンタックスSPの中古(5000円も出せばピカピカのが手に入ります)を買ってきて、写真を撮ってみたらいかがでしょう。マウントアダプターで今の手持ちのレンズも使えるかもしれません。

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