Matonってそもそもそんな高いギターなのか？

このブログで何度か紹介させて頂いたこともあるので、もうお馴染みかもしれませんが、オーストラリアにトミー・エマニュエルっていう凄いギタリストがいます。ギター一台でどんな音楽も奏でられる天才です。ソングライティングのセンスも抜群で、アルバムに入っているオリジナルの曲もステキな曲ばかりです。

その兄貴（弟だったかな？）のフィリップ・エマニュエルっていうのも凄いギタリストで、ちょっと地味ですが、やっぱり凄いやつです。ギタリスト兄弟って、どっちか片方がメジャーになった場合、その後の売り方がなかなか難しいですよね。その点アサド兄弟とかは、二人そろって凄いギタリストで二人一組で売っているので、上手いことやってるなって思います。

オーストラリアには凄いミュージシャン多いですね、スカイのジョン・ウィリアムスとか（スカイよりもクラシックで有名ですかね）。私も高校の頃オーストラリアに住んでいたんで思い出しますけど、あそこは楽器の練習には最適の場所ですよ。

まず、空気が乾燥している、どんなクソギターでもからっとした良い音がなります。コール・クラークとか塗装が殆どされてないようなギターありますよね。あれもオーストラリアみたいに乾燥しているとさらにカラッとして良い音がするんでしょうね。

そして、時間が進むのがゆっくり。オーストラリアの午後の一時間は日本の３時間分くらいゆっくり時が進みます。毎日、家に帰ってから、夕飯までの時間をどうやって過ごそうか迷いました。だから、ギターとかトランペットとか弾いて時間を過ごしました。ギター弾かない人は、みんな、昼寝したり、テレビ見たりしてました。大人も、ほとんどがブルーカラーの国ですから、まあ、のんきに仕事やってます。それで、週末にはパーティやって、酒飲んで葉っぱ吸って。そんなのんきな連中の国です。ちょっと人種差別は激しいけど。

それで、トミー・エマニュエル（Tommy Emmanuel）です。超絶技巧ばかりがクローズアップされますが、この人の魅力は技巧じゃなくて、メロディーの歌い方です。「ああ、この世の中にはこんな美しいく儚いメロディーがあるのか」と思わせるギターです。

そのトミー・エマニュエルが愛用するオーストラリアのギターメーカーMatonのギター、最近日本でも目にするようになってきたのですが、結構高価なんです。そもそもMatonってそんな高級ブランドじゃなかったような気がするけれど、どうでしたっけ？トミー・エマニュエルが愛用するメイトンもちょっとトレブリーで、扱いずらそうなギターなんですが、あれが４０万とかするのはちょっと高過ぎじゃないかって思います。

まあ、とにかく、値段はおいといたとして、なかなか気になるギターではあります。日本に持ってきてもマーチンみたいに良い音なるんでしょうかね？

とにかくこのTommy Emmanuelが弾くとどんなギターも、なんだか魔法がかかっているかのようなサウンドで鳴ります。だから、まあ、Matonがどんなギターであれ、トミー・エマニュエルみたいなサウンドは出せないんでしょうけれどね。