ミニマリストのバイク

バイクって車に比べてカスタムして乗っている多いですね。

バイクは車程カスタムにお金かからないし、ねじはずしただけで殆ど分解できてしまうので、自分でいじりやすいんだと思います。

 

私は、自動車に乗らないのでよくわかりませんが、自動車は維持費に結構かかるって聞きますけれど、バイクに比べてどうなんでしょうかね?やっぱり大きいからそれなりにおく場所にも気を遣っちゃいますもんね。自動車って屋根ついているから、あれはもう立派な住居ですよ。普段そこに暮らしてないだけで、家が無くなったら、いつでもあそこに住めちゃいます。私ももし、自動車有ったらあそこに自分の荷物おいておいて、自分のうちみたいにしちゃうかもしれません。

もっとも、うちの姉なんかは、後部座席が平らになって広くなる車乗り回してて、年中バーベキューのコンロとかテントとかしまっちゃってて、ありゃもう物置みたいになってます。うちの姉は札幌に住んでるのでそれほど切羽詰まってそうしているわけじゃないかもしれませんが、東京の住宅事情(夫婦で狭い6畳のアパートに住んでますが)を鑑みると、やっぱり自動車なんて一台もったら、その中は物置みたいになるでしょうね。

 

そんなことを考えたら、なんだか浮浪者がリアカーに一杯荷物積んで移動している姿を思い出します。貧しいひと程持ち物が多いのかもしれません。東京の浮浪者の方の多くは、どこか定住できる場所を見つけているのでしょうか、皆さんけっこうな財産持ちですよね。それに定住指向がつよいのかな。みんな段ボールやブルーシートで立派な家を造ってますね。ああいう人がいいとか悪いとかじゃなく、やっぱり人ってさすらうようには生きていけないんですね。どっかにベースキャンプがあるから安心して色々さすらえる。

 

私、高校時分だったと思うんですが、フットボールチームのクラブハウスの後ろにいつもミニバスを停めて、そこに住んでいる人がいました。普段はフットボールグラウンドの手入れとかをやっていて、まあなんとか暮らしてるみたいでしたけれど、家がなくても、あんだけ立派なミニバスが有ったら不自由無く暮らせるんだな、っと思っておりました。見た感じ結構快適そうでした。その後に、船の家に住んでる方とか色々あいましたけれど、屋根が有って風が防げて、物を置くスペースがそこそこあれば、人間生きていけるんだなと思いました。

 

話はとびますが、私自身を振り返ってみて、持ち物が多過ぎる気がします。ギター10台以上、CD1000枚以上、本棚に入りきらない本、時分でも持っているのか持っていないのかも忘れてしまっている数のカメラ、シノゴの引伸し機、服沢山。これだけでも、アパートによく詰まっているもんだと感心してしまいます。だから、明日すぐここを出て行くように言われたら、何を持って出ればいいかもわかりません。けれども、人間て言うのはそんなんじゃまずいんじゃないかって思います。

 

とりあえず、本は、結構希少で再び手に入れるのが困難なものもありますので、実家に送るか、嫁さんの実家に送りましょう。CDも結構レアなやつがあるのですが、こればっかりは趣味の問題もあるので、ディスクユニオンに売っぱらっちゃってもいいかもしれません。とりあえず、後からも聴けるようにマールトラヴィスのCDを一枚と、ウィリーネルソンを一枚、後はいつでも手に入るからいいでしょう。ギターは色々有ってどれを手元においておこうか大いに迷うのですが、場所をとらないようにレキントか、もしくはチャキが一台あればあとは何とかなるでしょう。服は、とりあえず替えのシャツ・パンツ・靴下が2セットづつあれば何とかなります。カメラは、ズミクロンをつけたバルナックライカ。

 

これで、いまの生活をおさらばする準備はできました。

これを背負って旅に出れますね。こういうときに車だったらついつい荷物を増やしてギターとかを持って行ってしまうはめになるのでやっぱりここはバイクです。バイクだとギターはじゃまだから、なんかちっこいトラベルギターでも買った方がいいかもしれませんね。

それで、やっと身軽になった。

 

バイクも、一時はサイドバッグをつけようとか考えましたが、ああいうのはリアカーひいている浮浪者同様ちょっとビンボ臭いですね。だからやめました。ノーマルのままのスティードで、いや、その時はタンデムシートとかも取っ払って、無駄な装飾品も取り外して、ロッカーズのストリートチョッパーみたいにして乗るのがいいかもしれません。

 

こんな風にして、自分はいつでも何も持たない独りの男になれる覚悟を決めておくのはいいかもしれません。私は写真が趣味なせいもあって、ついコレクションすること、過去の事象の証拠というものをとっておきたがってしまうのです。それを、明日からでも全て捨てられるようになってはじめてイッチョマエの大人だと思います。

 

旅に出るなら、全てのものを捨て去って、メッセンジャーバッグに必要なものだけ詰めて、バイクに股がって行きたいと思います。