スタジオミュージシャンというと、なんだかあんまりオリジナリティーとかがなくて、仕事で頼まれたらどんな音楽もやるっていうイメージがあると思う。私も、そう思うけれど、スタジオミュージシャンの多くがテクニック面で優れていて、色々な表現をできる器用な人が多いことは事実だろう。
それでも、スタジオミュージシャンの中には自分名義のアルバムを作っている人がいて、なかなかそれが良かったりする。私はギターが好きなので、スタジオミュージシャンとは言っても、ギタリストしか知らないけれど、リー・リトナーとかラリー・カールトンとかはその代表例だろう。
今日紹介するのは、ジェフ・バクスター。
ジェフ・スカンク・バクスターって言うと、もっと聞き覚えがある人も多いかもしれない。スタジオミュージシャンとして、数々のアルバムに参加していて、ヘビメタからジャズまで何でも弾けてしまう鬼才だ。
一番有名なのは、スティーリー・ダンのオリジナルメンバーとしてでないかと思う。そして、ドゥビーブラザーズのギタリストとしても有名だ。ドゥビーには、一時期いただけだから、あんまり知らないかもしれないけれど、マイケルマクドナルドとかが在籍した頃洗練されたギターサウンドで、クオリティーの高いロックをプレイし続けた重要なメンバーの一人だ。
私が初めてジェフ・バクスターの名前を知ったのは、小学生の頃。札幌中央図書館の2階に有った視聴覚コーナーでギターについてのレーザーディスクが有って、それが好きで何度も何度も見た。そのレーザーディスクの進行役を務めていたのがジェフ・バクスターだった。あの頃はまだスティーリー・ダンもドゥビーも聴いたことが無かった。それでも、ベレーを斜めにかぶり、口ひげをはやしたジェフ・バクスターのギターのサウンドは迫力が有った。
ジェフ・バクスターはさすがはスタジオミュージシャン、どんなサウンドでもすんなり収まるギタースタイルだ。ヘタウマとか馬鹿テクとかそういうギターじゃなくて、必要なサウンドを必要なだけ提供する。けれども、それだからってつまらないかというと、そうでもない。むしろ、ちょっとギターに余裕が有って、節度のきいているギターのサウンドは心地いい。あのサウンドでなければ、スティーリー・ダンは単なるギターサウンドだけのロックになってしまう可能性もある。ジェフ・バクスターのサウンドはバンドのサウンドを、色々な形につなぎ止める役割を果たしている。
ラリー・カールトンもいいけれど、再度是非バクスターのサウンドも聴いてみてください。
コメントをお書きください
早漏 (火曜日, 12 5月 2015 18:10)
悪くないね
M4sl (金曜日, 16 10月 2020 00:44)
ジェフ・バクスター、本当にいい演奏を残してますね。
私は特にドゥビー・ブラザーズでのプレイが好きです。
ランディー・ヴァン・ウォーマーのアルバムで
味のあるバリトンギターを弾いていました。
現在は一線からは退いていますが、
紛れもなく名ギタリストだと思います。
素敵なブログ、ありがとうございました。
また立ち寄ります。