Ramblin' Jack Elliottについて。

ボブ・ディランを好きな方は、ご存知かもしれませんが、ランブリン・ジャック・エリオットっていうフォークシンガーがいます。この人、今となっては大御所ですが、結構経歴とかも怪しい人なんですよ。本当は歯医者かなんかの御曹司らしいんですけど、ずっとホーボーキャンプで生まれ育ったって言ってみたり、謎の多い人なんですよ。

 

わたしも、何枚かレコード持ってますけれど、ギター弾き語りでフォークソングみたいのを歌って、カッコいい人なんです。ギター弾き語りってこんな風にできたら良いなって思います。ジャック・エリオットは自分のスタイルを持ってます。

ボブディランを好きな人には申し訳ないんですが、わたしボブディランのアコースティックギター弾き語りってあんまり好きじゃないんですよ。なんかカッコつけすぎてるし。ボブディランはやっぱりあれなんですね、ロックンローラー。フォークに傾倒しているロックンローラー。だから、エレキもって歌った方がしっくり来るんですよ。

 

ボブディランは、いろんなスタイルでアコースティックギター弾き語りができるので、あんまり自分のスタイルって言うものを強く押し出していない。カントリー調にも、フォーク調にも、ジャジーにも歌える。その点、ジャックエリオットは不器用です。なんとも素朴な歌い方なのです。

 

若い頃は、サイケなサウンドのアルバムとかも出していて、実際はどんなサウンドを求めてたかはわからない頃もあるんですけれど、基本的にはアコースティックギター弾き語り。それも、フィンガースタイルでチョロチョロっと弾いてから、歌いだすっていうなんとも言えない名人芸なのです。

 

ボブディランは新譜が出るたびに次はどんなアルバムなんだろう、どんなスタイルなんだろうって、気になりますが、あれは基本的にロックミュージシャンだからそれをベースにフォーク調にしたり、ジャジーにしたりできるんですね。それに比べてジャックエリオットは毎回同じ。

 

何枚もアルバム持ってても、どれも同じです。それでも、やっぱり新譜は気になりますね。少しでも多くこの人の名人芸を聴いておきたい。沢山有った方が飽きないですから。たまにロックのカバーとかやるんですが、それもなかなか良い。

 

まあ、時間が有ったら聴いてみて下さい。