深く愛しすぎて。『ノルウェーの森』の映画を見ました。

パソコンの設定がおかしくなってしまって、何日かブログを更新できませんでした。申し訳ない。

 

それで、その間何をやっていたかというと、とくに何をやっていたわけではないんだけれど、英語の勉強をして、本を読んで、就活をして、ビデオを見ました。

 

どれも、とっても個人的なことなので、あまりブログで紹介してもしょうがないのですが、『ノルウェーの森』のビデオを見たのでそれについて少し。

ノルウェーの森って、それだけでなんかいろんな方の思い入れとかが強くて、今更わたしがここでエラそうなことは言えないのですが、私にも人並みにこの小説に対する思いのようなものがあるので、ちょっと言及させて頂きます。

 

まず、原作の小説『ノルウェーの森』。村上春樹さんの代表作ですから、読んだ方も多いと思います。というか、確か日本一売れた小説だったような気がします。私は、ちょっと奥手な方で、大人になってからこの本読みました。

 

読み終わって、とても切ない気持ちになって、その気持ちを誰かと共有したいと思って、その頃仲良くしてた女の子に電話かけましたが、電話に出てもらえませんでした。それで、もっと切なくなって、メールしてみましたが、「私忙しいのであとにして」って言うようなメールが届き、彼女とはそれ以来一度も会っておりません。大人になるって、こういうことなんだな、ってしみじみと思いました。大人はみんな自分のことで忙しいのです。

 

その頃、私も体調がよくなくて、何にもしないで家でぶらぶらしていました。丁度、退院したばかりの頃だったかな?正確にはおぼえてませんが、会社の夏休みか、病気でやすんでいた時かどっちかだった気がします。私も心を病んでいたので、『ノルウェーの森』に出てくる京都の施設みたいなところでゆったりとした時間を過ごしたいなってしみじみ思いました。そんなこともあり、『ノルウェーの森』と言えば、その頃を思い出します。

 

私個人としては、『ノルウェーの森』に出てくるワタナベさんのようにいろんな女の子に言い寄られる青春時代を過ごしてるんなら、まあ、幸せで良いんじゃないのって思います。そりゃ世の中色々あるから、友達や恋人が自殺しちゃったりすることはあるかもしれないけれど、『ノルウェーの森』みたいにそのことをなんとか上手い形で心の中で整理できてるんなら、人生苦労は無いのかなって思います。心が病んじゃうと周りの人に色々迷惑かけたりもするし、周りの人から冷たくされたりもします。それはしょうがないでしょう。でも、自殺させないようにやっぱり気をつけてあげた方が良いです。それでもやっぱり自殺しちゃう場合もあるけど。

 

それで映画です。

やっぱり、『ノルウェーの森』はみんな読んだことあるだろうし、それぞれにそれぞれの場面への思い入れって言うのがあるから、映画化したら物足りなくなるのは仕方ないですね。

 

だから、映画を批判するのは簡単。

 

では、映画ではどうなっているのかって言うのが気になるでしょうけれど、ネタバレにならない程度に書きます。

 

まず、緑さん約の女優さんがとってもかわいくて、私のイメージしてた緑さんにピッタリです。もうちょっと強そうな感じでも良かったかもしれませんが、映画ですからあれで良いんです。

 

それと、直子さんが入っている京都の施設の周りの木々や草原。あれ良かったです。なかなかあんな素晴らしいロケ地は見つけられないでしょう。なんだか、吸い込まれました。

 

それと、原作では込み入ったストーリーになっているのを、映画では思いっきり単純化したこと。これも、まあ良かったんじゃないですか。原作読んでたら物足りないけれど、もうすっかり忘れちゃっている人にとっては、新しいお話として楽しめるから。

 

あと、やたらとセックスのシーン多かったですね。原作でやってばっかりだからって、映画でもあんなにやってばっかりにすると、なんだかよくわからなくなってしまいますね。セックスはいいのよ、わざわざ映画の中で時間割かなくても。映画って家族や恋人と一緒に見たりするんだから、セックスシーンのとき困っちゃうでしょ。

 

それで、まあ、見終わってみて、どうだったかって言うと、本編より予告編が良くできてました。映画の重要なところ、いいところは全て予告編に集約されているので、映画の方はいつか見ることにしておいて、予告編を何度もみて「あー、観てみたいな」って思ってればいいのです。緑さんをもっとじっくり見たかったら、You Tubeで見ましょう。