まず、報告。今日再就職先が決まりました。
なんとか、どうしても入りたかった会社への就職を決めることができました。あたたかいご声援をくれた方々、ありがとうございます。
それで、今夜の話題。全然関係ないけど、旅の続き。
ねえさんの周りにいる人たちはみんな似通っている。多分ねえさんがそういう人を無意識のうちに選んで友達にしているからだと思うけれど、もしかしたら偶然なのかもしれない。偶然にしては随分良くできた偶然だけれど、今回大阪のねえさんの部屋で3名が一堂に会した際に、なんで俺たちはそろいも揃ってこんなんなんだろうって思った。
3連休が明けた火曜日の朝、いそいそと会社へ行く準備をするねえさんの傍ら、私ら3人は寝ぼけて、半分横になりながらタバコをふかし、見るでも無くテレビをつけてボーッとしていた。私ら男衆3人はそろいも揃って、無職で、火曜の朝でも行くべきところは特にない。
あえて言うと、あたしはその日帰んないといけなかったから、帰る準備しないといけなかったんだけど、前の晩飲んだワインがちょっとだけ頭に残って、全てが億劫で、カウチに沈み込んでいた。できるだけねえさんの邪魔にならないように、余計なことはせず、シャワーから出て裸にバスタオルを巻いた姿のねえさんの姿を鑑賞していた。
「コーヒー飲む人いる?」「トースト食べる?」ねえさんは忙しい中でも、この役立たずの3人の面倒をみようとしてくれている。ねえさんが化粧をしたり、髪を整えたり、服を着替えたり、朝食をとったりしている姿は、力強い社会人そのものだ。それに対して、僕ら3人は今日一日特に何かどうしてもやらなきゃいけないこともなく、タバコをふかしている。
ねえさんが出かけて行った後、僕らはしばらくそうしてタバコをふかしながら世間話をしていたけれど、やがて漫画を読んだり、横になって本を読んだり、再び眠りに落ちたり思い思いのことをし始めた。
昨晩知り合った仲であるにも関わらず、なんだかちょっとした連帯感すら感じていた。
私たち3人はそれぞれに精神科・心療内科にお世話になっている身分で、皆障害者としてそれぞれの度合いで公共の社会福祉のお世話になっている。前の晩酒を酌み交わしながら今までの薬遍歴を語り合ったので、互いにどんな薬を飲んでるかまでわかっていた。
東京に帰ってきて、ふと、なんでねえさんの友達はああいう系の人たちが多いんだろうって考えた。はっきりとした答えは出てこなかったけれど、ねえさんはどちらかって言うと社会的弱者贔屓なところがあることを思い出した。インドに行ってルンペンの世話をしたり、日本でもルンペンの支援みたいなことをやっていると聞いたことも、あったような無かったような。それに、ラディカルな思想の持ち主なので、私らみたいにちょっと頭のねじが外れたり、強くしまりすぎていたりする人間じゃないとそりが合わないのかもしれない。
3人ともそれぞれの形でねえさんを愛し、慕っていることが確認できて、とても良かったけど、ちょっと切なかった。私がねえさんに何もできなくても、ねえさんの周りにはねえさんの面倒を見て、ねえさんに面倒を見られている男友達が何人もいる。既婚者のあたしが言うのも変だけど、俺ってあんまり必要とされてないかもしれん。そんなことを思いながらねえさんの部屋でうたた寝をしていた。
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フェロモン (火曜日, 05 5月 2015 00:16)
「どうしてほしいのか俺に言って? その通りにするよ」