空蝉の日々の記憶に悩まされる。

しばらくブログ更新をサボってしまったので、読んで頂いている方々へのオトシマエとして、頻繁に更新します。

旅から帰ってきて、ベタな表現で申し訳ないけれど、なんだか心に空洞ができて、その空洞から海水が浸透してくるようでちょっと疼きます。旅なんて言葉を使うとキザなので、あえて使っていますが、旅っていうのは、こんな後味なのかとしみじみ感じています。

昨日、医者に行ったついでに秋葉原の書店を見て、この心に開いた空洞を塞ぐパテになりそうな本を探しましたが、見つかりませんでした。同様にCDも探してみましたが、やはり無理でした。

心の空洞って本来はどんなものなのかわかりませんが、今の自分の心に開いた空洞も、一体どんな穴なのかよくわからずに困っています。穴がどんな形なのか、どのくらいの大きさなのか、どこに穴があいてしまったのか、よくわからずに困っています。

旅先で、いろんな人に会ったことはとても嬉しかったのだけれど、なんだかそれと同時に空しさを感じてしまったのでしょうか。名古屋で友人夫婦に夕飯を御馳走になって、大阪でねえさんと門田さんとねえさんの友達と会って。

ねえさんに対してワガママを押し付けすぎてしまったことへの反省をしたいのですが、今更メールで謝っても白々しいし、だからって電話するのも結局はまた私のワガママにつきあわせることになるし。結局自分のしたいことをみなさんに付き合ってもらって、それに対して大したお礼もできなかったんじゃないかと思ってみたり。ねえさんにだって僕と心地のいい距離感っていうのがあるはずなのに、僕は彼女から愛を求めすぎたのじゃないかと思ったりしています。

今は今なんだ、あの頃ではないんだっていうことを認めるのが辛いのかもしれない。名古屋で御馳走になった友人は僕が二十歳の頃の思い出とともにあるし、ねえさんや門田さんは僕が２５〜２６ぐらいの頃の思い出とともにあるし。今の私たちを受け入れることの辛さに直面したくないのかもしれません。

もう、何を訴えても空しいのです。空虚なのです。