夏の終わりのラブ・バラード。

写真関係にご興味をお持ちでこのブログを読んで頂いている方、申し訳ございません。今夜はまた音楽の話です。

 

もう明日から9月ですね。また一つ、音もたてずに夏が終わります。今年の夏は転職したりして色々大変な夏です。新しい仕事もまだ試用期間中で気を抜けません。果たして新しい仕事に勤めることができるのか不安です。明日の自分がわからないのって、わかりきっているよりも随分ましですが、それでも不安ですね。

 

夏と言えば恋愛です。

恋愛。アバンチュールです。

 

しかしまあ、皆さんももしかするとそうかもしれませんが、ひと夏限りの恋愛とか、今までそんなに経験したこと無いです。強いて言うと、恋愛までは発展しなかったけれど、ちょっと女性と関係を持ちそうになった、と、そのくらいが関の山です。

 

私、結構堅実で一途な方ですから、ふらふらといろんな女性と関わるということはあまりありません。女性の友達、ガールフレンド未満の女性は何人か身の回りにいますが、その数も年齢とともにグッと少なくなりました。グッと少なく、数え方に寄っては独りもいない体たらくです。

 

それでも、そんな私にとっても、夏と言えば恋。

冬の寒い中身を寄せあって身体を温めあったりすることもありますが、あれは恋愛ではありません。あれは脊髄反射に準じる生理的な行動です。夏に暑苦しいのに、蒸し暑くて、顔も身体も汗でギトギト、そんな状態でもつい身体を合わせたくなる。そういうのが恋愛です。だから恋愛は夏に限ります。春や秋も悪くありませんが、ああいう気まぐれな季節には人間誰しも気まぐれでヒトを好きになったりすることがありますから、夏の恋愛程狂わない。

 

花火大会、汗だくになった浴衣の女性をグッと抱き寄せるとか、そういう思い出作りたいもんです。けれども、季節はなかなか想う通りには巡らない。好きな人を見つけたら、季節は無情にも秋色に染まってしまう、そんなことが何度もありました。夏の暑い時期に限って大事なあの娘が近くにいない、そんなもんです。

 

それで、そういう人生を送っている私たちはどうするか。

 

しかたが無いから、ラブソングでも聴いて、ひと夏の淡い記憶をたよりに過去の恋愛を反芻する。それが正しい夏の過ごし方です。

 

じゃあ、どんな曲が良いのか。

 

これは、まあ時と場合に寄りますが、サザンの『Oh,クラウディア』あたりから始めるのがべストでしょう。夏の暑い日に、汗だくになって、風呂入って、また汗だくになってビール飲んで、ほっと一息、そんなとき聴けば良いでしょう。

 

それで、まあいちいちいろんな曲紹介すると面倒くさいのですが、じゃあシメは何にするか。これがなかなか難しい。普通に考えて『夏の終わりのハーモニー』とか、『何も言えなくて夏』なんかが良さそうに思いますが。なんだか良くできすぎていて味気ない。あんな気分で夏が終わってしまうと、なんだか結局何もしなかった夏を顧みて寂しくなるのがオチです。じゃあ、どうしようか。

 

それで、まあ、私なりに考えたのは山下達郎氏の『Endless Game』なんか夏の終わりのようで良いでしょう。いや、そんなさっぱりしたのは嫌だって言う方は、吉田拓郎氏の『冷たい雨が降っている』なんて暑苦しくて良いですよ。洋楽で洒落てみようかっていう方もいらっしゃるでしょう。そういう方は何でも好きなの聴いて下さい。レゲエとかも良いと思いますが私あんまりあっちの方明るくないんで。

 

極めつけはトゥーツ・シールマンスの『Summer Knows』でしょうかね。ミッシェル・ルグランはどれも夏の終わりにピッタリです。