まったく美しい。すこしくすんだ黄色のカウルに包まれるヤマハのレーシングマシン。こんなに美しいものがバイクの正体なのか、それともこれはバイクの仮の姿なのか。
私はあんまりバイクに詳しくないし、レーシングマシンには殆ど興味がないんだけど、本物を目にするとその存在感の凄さに圧倒される。その反面、この黄色の仮面をかぶったバイクは、ぽつんと只そこにある。まるでこの場所が自分にふさわしくないかのような、ちょっと「浮いている」かのようにたたずんでいる。この何とも言えない存在感はなんと表現すれば良いのだろうか。
実物は上野で「光輪ヴィンテージバイクコレクション」として今月20日まで展示されてます。バイクの好きな方、古いものが好きな方、是非見に行ってみて下さい。まとまって見ることができるのはこれが最後とのことですから。
でも、今日の本題はバイクじゃないんです。一人の女の子についてです。
昨晩、私の携帯に懐かしい女の子から一通のメールが届きました。その娘から連絡が来るなんて約2年ぶりです。もう連絡はこないかと思ってました。だから嬉しかった。
彼女は私が学生の頃のサークルの後輩だったんだけれど、いろんな事情があってずっと連絡を取れないでいました。まあ、その理由もおそらく僕がしつこくメールや電話をするからあきれて連絡をくれなくなっただけんでしょうけど。
彼女とは僕が社会人になってからの方がよく会うようになりました。私が、新卒で入った会社の仕事がつまらなくて、暇を持て余してぶらぶらしてた頃に、彼女は僕の茶飲み友達であり、僕にとってはちょっとガールフレンドみないな存在でした。
一時期は毎週のように一緒にお茶を飲みに行ったり、夜の銀座や六本木で遊んだりした頃もありました。彼女の名誉の為に一応ことわっておくけれど、彼女とはそれ以上の関係にはならなかったです。だから正確にはガールフレンドじゃないんだけれど、いろんな悩みを聞いてくれたし、結構甘えさせてもらったし、学生の頃の知り合いと会う時はいつも一緒に連れて歩いてました。僕はその娘のこと女の子として好きだったし、とっても魅力的だったんですよ。よく学生の頃の知り合いに「あんまり深入りしない方が良いんじゃないですか」とか余計な心配されたりしました。
でも、そんな日々もいつまでも続かなくて、私は病気して入院しちゃうし、彼女は上の学校に進学する為に勉強が忙しくなって、結局会えなくなってしまいました。楽しい日々っていうのはあんまり長続きしないものです。
まあ、そんなこともあって、私の方としては2年前に振られたようなもんだから、まあハートブレイクですわ。それに振られてからも、そのことに気づかずにしつこく連絡とろうとしてた手前、とっても格好悪かったのです。だから、もうおそらく連絡をくれることもないだろうし、連絡することも無いかもしれないと思ってたんですけれど、なんの気まぐれか昨日メールが来たのです。こういうことがあると、人生捨てたもんじゃないと感じますね。何故そんな風に感じるかは説明するのとても難しいですが。
きっと彼女はこのブログを読むことも無いとは思うけれど、もし読んでいてくれたら、格好悪かった僕のこと許してやってくれませんか。人間なかなか大人になれないのですよ。「去る者追わず」という風にはきれいにできないのですよ。貴女にふられてちょっと寂しかったし、悔しかったけれど、まあナントカ今日まで生きてきました。その間には別のガールフレンドに振られたり、可愛い女の子に見向きもされなかったり、悔しい思い、辛い思いを重ねて強い男になりました。体重も20キロ位増えてドッシリとした男になりました。
貴女が将来私にばったり会うことがあったら、「なんでこんな良い男振ったんだろう」って思うような良い男になりますから、覚悟してて下さい。
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