バイクは総合芸術だ。
まず、バイクのフォルムそのものが美しい。フルカウルのレーシングマシン、ダートレーサー、チョッパー、カフェレーサー、それぞれに魅力が在り美を追求している。正確には、機能の追求と美の追求を同時に行っている。
そして、バイクが象徴する文化も美への追求である。バイクに股がる姿、自由を追求する姿、それぞれに醜さも含有しながら美しく輝いている。
バイクが総合芸術であることは、バイクに乗るものが着るものにも現れている。
多くのバイク好きの方々もそうかも知れませんが、私はイージーライダーを見て、バイクが好きになりました。あの映画を何十回と見ているうちに、どうしてもバイクに乗りたくなりました。
そして、Danny LyonのBikeridersという写真集を見て、その思いは揺るがぬものとなりました。
そんなこともあり、私にとってのバイク乗りのお手本はキャプテンアメリカであり、Bikeridersに登場する多くの'bikeriders'達でした。その中でも、昔のアメリカの暴走族の着ている服はなかなか興味深く、お手本になります。
60年代のアメリカのバイク乗りの若者は、イギリスのロッカーズの着ている服装ともちょっと違った独自のファッションセンスを持っています。革ジャンはそんなに大きくは変わらないのですが、それでも若干違います。
アメリカの暴走族の象徴的な服装といえば、革ジャンの上から羽織っているデニムのべストではないでしょうか。背中に大きくチームのロゴマークが入っているデニムのベスト。ヘルズエンジェルスもアウトローズもそれぞれのユニフォームであるデニムのベストを羽織っています。
私はとくに暴走族には属してはいないのですが、あのデニムのベストっていうのを着てみたくて着てみたくて、ずっと探してきました。それで、最近袖をカットしたジージャンを手に入れたので、それっぽいべストを自作してみました。アメリカの暴走族はこのデニムのベストにスタッズを打ったり、チェーンをつけたりいてるのですが、あそこまで厳つくしてしまうと、なんだか気後れしてしまいそうなので、おとなしくバイク関連のワッペンを縫い付けてみました(だいぶ方向性が異なってきましたが)。
それで、とりあえず、できたのがこの写真のべストです。アメリカの暴走族の路線からは離れましたが、そこそこオリジナリティーがあるものができました。
しかし、これ作っているときに思ったのですが、アメリカの暴走族やイギリスのロッカーズの方々も家でチクチク針仕事してたんでしょうかね。ちょっとそんな姿をのぞいてみたいもんですね。
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そうろう 改善 (火曜日, 12 5月 2015 15:02)
「僕はめちゃくちゃ君を愛してる。今すぐ君がキスしてくれないと死んじゃうよ」