Blowin' the blues away! 憂鬱と無気力で満たされて

私はこの季節が苦手なのかもしれない。昨年の12月は鬱の症状が悪くなって一ヶ月近く会社を休んでしまった。

 

今日も、気力が出なくて朝会社を遅刻してしまった。先週一週間の出張の疲れと、その前の週末の憂鬱な結婚パーティーが重なり、心がやせ細ってしまったのかもしれない。

 

その割に、今週末は気分が高揚して帽子とブーツを購入した。今日のデプレッションはその反動かもしれない。けれども、いつまでも調子悪いとは言ってられないから、今日はゆっくり休んで、明日からまた頑張って仕事をしないといけないな。

 

今日は、個人的な振り返りと、その所感について。

先週末、12月の11日、ついにその日がおとずれてしまった。ピンキーの結婚パーティーである。もう、2ヶ月程前からアナウンスはされていたことだし、心の準備もしていたつもりだったのだけれども、やっぱりその時がやってきてしまうとそれはそれでショックだ。

 

結婚とはおめでたいことだ。ことそれが私の大好きなピンキーの結婚なんだからなおさら嬉しいことであるべきだ。そうなんだけれども、なぜかちょっと寂しい。大きな歓びもこみ上げてきてはくれない。

 

ああ、僕にとって彼女は僕の二十歳の頃の楽しくて、悲しくて、悔しかった日々の象徴だったんだ、ということが再確認できて、そのことを思うだけで気持ちが胸につかえてしまう。そのどうして良いかわからない気持ちを飲み込むことも、取り出して眺めることも出来ない。きっと、僕の甘くせつない記憶が、この結婚パーティーをもって終焉を迎える。いままでずっと先延ばしにしようとしてきた終焉を。

 

そのことを受け入れられないまま、結婚パーティーは終わり、夕暮れ時になった。パーティーの疲れをそれぞれ抱えながらパーティーに参列した同級生達とカフェに入る。彼女らも僕の大切な記憶の証人なのだ。その彼女達もそれぞれ結婚して、子どもがうまれたりしているらしい。やっぱり時間は確実に流れていたのである。

 

近況を報告しあう。転勤で、東京住まいになったこと、夫の転勤で別居生活をおくっていること、マイホームを購入すること。それらの全ての話題が、時間の経過を裏付けてくれる。そして、ピンキーの結婚。

 

そのすべてを飲み込みきれないまま、今日も一日が過ぎていく。思えば二十歳のころも、二十歳の自分の生活の変化や人間関係の複雑さを飲み込めないまま過ごした。10年時間が経過した今、振り返って、その10年の間のいつの間にかそれを飲み込んで記憶に消化したことを思う。

 

ピンキーの結婚は10年後にも飲み込めてないかもしれないし、案外近日中に飲み込めてしまうかもしれない。

 

センチメンタルな気持ちを演出する為に、一昨日テンガロンハットとブーツを購入した。カウボーイには傷心がよく似合う。傷心をやり過ごす為にしばらくカウボーイを気取っていたい。

 

そんなことを思っていたら明日は妻の誕生日。