先日もブログに書いたけれど、最近ちょっとクラシックづいている。なんともミーハーなことに、正月に見たニューイヤーコンサートが思いのほか面白かったので、いっちょクラシックでも聴いてみるか、ということで聴いている。
それじゃあ、まずなにを聴こうかと思って、とりあえずクレーメルのチャイコフスキーを聴いてみたんだけれど、これがまた思いのほか素晴らしい演奏で、ドンと暗いチャイコのトリオを程よい味付けで聴かせてくれて、嬉しくなった。
それじゃあ,次は何聴こうということで、とりあえず安かったのでグレン・グールドのバッハなんかを聴きました。
そんなこんなのところに、札幌に住む友人から
「クラシック聴きたいんだが、何聴けば良いべか?」
とメールが入った。
クラシック好きなら、何と答えるのでしょうね、この質問。
私も、ちょっと迷いました。クラシックなんてあんまり詳しくないし、高校以来殆ど聴いてないから。
で、おそらく無難なのはモーツアルトとかベートーベンとかでしょうかね?その友人も「オーケストラを聴きたい」ってことだったから、オーケストラのやるような音楽で、無難なのはモーツァルトとかベートーベンだわな。「新世界」とかは初めて聴くのにはちょっと退屈だから、モーツアルトの交響曲第40番とか、メロディーも美しいし良いかもね。なんて思っていた。
でも、実際に自分で聴くとなると、今はモーツァルト聴く元気が無いわな。あんまり刺激的でないクラシックを聴いてると、心がしなっとなってしまいそう。
だから、まあ自分はチャイコフスキーを聴いたのだけれど、チャイコの美しさは、ある程度クラシックを聴き慣れてからの方がそのありがたみがわかるってもんです。
じゃあ、なにが良いか?ってことになると、私マーラー大好きだから、マーラーなんて入門に良いのではないだろうか。マーラーは、なんか世紀末臭漂う音楽のクリムトみたいな感じだけれど、オーケストラってものの魅力を最大限に発揮できてる音楽では無いでしょうか。色々と異論はあるかもしれないけれど、マーラーは吹雪のような音の嵐の応酬とか、美しく官能的な管と弦の絡み合いとか、ファシズムのような乱暴さとか、音楽で表現できる限りの暗さとかそういうものが音楽の中にいっぱい詰まっている。だから、マーラーをとりあえず聴いてみれば良いのではないかと思ったのです。
じゃあ、誰のマーラーを聴けば良いか、迷うところです。クラシックのファンの方は誰の演奏を薦めるんでしょうかね。バルビローリなんていう方は、かなり古いマーラー好きでしょうね。結局元気のよいバーンスタインとか、ショルティーとか案外そんなとこに落ち着くのですかね。
けれども、私の一押しは違います。
マーラーは断然ロリン・マゼールです。マゼールがウィーンフィルとやっているやつです。「下品で嫌い」っていうかたもいらっしゃるでしょうけれど、あれはあれで良いのです。オーケストラから唾がとんでくるように、飛沫のように飛び散る音のシャワー、あの感じを出せてるのはマゼールだけです。単に、元気なだけではありません。この人、ちょっと分裂症気味なのではないかと思わせるほど表情を変えるスペクタクル。結局まとまりが悪くなりそうな、ギリギリのところで丸く収める力技もありますが、案外繊細な一面も持ち合わせてる不思議な演奏です。
PMFでエッシェンバッハが演奏しているマーラーも聴きましたが、あれもなかなか刺激的で良かった。けれど、CDは出てません。残念。
明日は、シベリウスについてちょっとお話ししましょうか。
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Calvin Klein (火曜日, 28 2月 2012 13:57)
Calvin Klein
coach handbag purses (火曜日, 28 2月 2012 14:08)
coach handbag purses
gkrsnama (土曜日, 14 4月 2012 15:42)
いえいえ、マーラーはテンシュテットで決まりですわよ。マゼールは上品ぶってて、同じそうならアッバードの方がいいです。
刺激がある曲ってマーラーなんかは序の口やで、ステンハーマルやミヨーや特にヒナステーラはええでっせ。恐怖の頭脳改革しってまんな、あれでっせ。
EOS5Dmk4 (木曜日, 20 7月 2017 21:20)
今、ロリンマゼール全曲集のマラ9を聴いてます。なかなかいいかも