俺ゃ紅白見ててあんなに感動したの初めてだったよ。福山雅治

昨日ブログの最後で、今夜はシベリウスについて書くって書きましたけれど、あれ、撤回します。

 

大事なこと書くの忘れてた。皆さん紅白歌合戦見ましたか?何たって大晦日の定番ですから、ご覧になられた方も多いことでしょう。私も見ました。ついつい最初っから最後まで見ました。

 

去年の紅白で一番良かったのは、間違いなく福山雅治さんでした。「家族になろうよ」っていう歌歌ってましたね。ギター弾き語りで。ギターはなんでしたかね、確かマーチンだったかヤマハだったかよく覚えてなかったけれど。わたし、福山雅治さんて言ったら「桜坂」以降全然聴いたことなくて、「フーン、今年も紅白でてるんだ」ってな感じで見ておりました。

そんなわけで、「家族になろうよ」なんて歌も初めて聴いたのですが、福山さんが歌い終わったときには、胸の中がもういっぱいになって、息をするのも苦しいくらい。目から涙があふれそうになるのを必死にこらえて見てました。

 

福山雅治さんがあんなに凄い歌手だって知らなかったです。曲も歌詞も素晴らしいし、その歌詞をゆっくり語りかけるように歌う歌い方もとっても心に響きました。ああ、世の中には良い歌手もいるもんだなって、しみじみ思いました。どのくらい感動したかって、私が結婚したときに両家の家族で昼ご飯食べたときに嫁さんのお父さんが「母に捧げるバラード」歌ったのですが、その時位感動しました。

 

2011年って震災が在って、紅白を見ていた方の多くにとっても辛いこと沢山あった年じゃないですか。私は震災で被災しなかったし、紅白を実家で家族揃って見れているし、まあまあ良い年だったんですが、一年の終わりの大晦日をこんなポジティブな歌を聴いて過ごせるなんて幸せです。ほら、正月に恋人の実家にお邪魔して、結婚についてちょっと考えたりするじゃないですか。そうじゃなくても、2012年を良い年にしようって思ったりするわけじゃないですか。そのタイミングで「幸せになろうよ」っていう歌聴けて良かったです。

 

この歌、結婚式とかで聴くと泣けちゃうでしょうね。昨年の末大学時代の友人が結婚したのですが、そのパーティーのこととか思いだしてなんだか胸がいっぱいになりましたよ。「ああ、俺も結婚して以来嫁さんに苦労かけたりしてきたけれど、もちょっと頑張ろう。100年経っても好きでいよう。いつか私たちに似た私たちの子どもができて、幸せになれるといいな」って素直に思いましたよ。それで、僕らだけじゃなく、僕らの友達夫婦も、姉ちゃんや嫁さんの弟もしあわせでいて欲しいと素直に思っちゃいました。

 

なんて、僕は単純なんだと思われるでしょうけれど、良い歌ですからちょっと聴いてみて下さいよ。単身赴任とか、故郷を離れて独りでお正月迎えた方も多いと思いますが、『北国の春』で感動した後『家族になろうよ』って来たら、もう居ても立ってもいられなくなって実家や家族に電話したりしちゃったんじゃないでしょうか。

 

今日You Tubeで阿蘇の市長さんがこの「家族になろうよ」熱唱してましたけれど、あの方、きっとこの歌が本当に良い歌だって思って歌っているんでしょうね、歌い方に思い入れを感じました。誰だってすぐに大人になったり、親孝行できたりするもんじゃありません。むしろ失敗したり、人間関係上手く行かなかったり、恋人に振られる時だってあります。好きだった娘がどこぞの誰とも知らない人と結婚しちゃったりもします。でも、まあ、いつかこういう風に幸せになりたいなっていうイメージを持てるって、ステキなことじゃないですか。

 

今年の正月はろくに良いこと無かった。2012年が厄年だ。恋人なんて居ない。家族となんて10年以上連絡とってない。いろんな人がいると思います。そんな方々全てにこの福山雅治さんの曲を押し付けるつもりはありませんが、この先震災から復興して、日本を元気にするとっかかりにこういう景気のいいメッセージって良いなと思いました。結婚するか迷っているカップルの方々、どんどん結婚しちゃいなさい。

 

ちなみに、紅白歌合戦で登場したギターで一番ステキだったのは椎名林檎さんが持っていたパーラーサイズのマーチンでした。

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