The end of endless game. Beach Boys新譜に寄せて

ビーチボーイズが新譜を出した。

今日は会社を早退して医者に行ったので、その帰りにその新譜を買って早速聴いてみた。

 

結論から言うと、ビーチボーイズは何も変わっていない。とは言っても、私はビーチボーイズのベスト盤を一枚持っているだけだから、それだけの知識で「変っていない」と断言するのは憚られるけれど、もう30年以上前に出たベスト盤の中のビーチボーイズの音楽と今回購入した新譜の音楽の方向性は殆ど変わっていない。ブライアンウィルソンがこのアルバムに深く関わっていることが影響しているのかもしれないけれど、どの曲にもまさにあのビーチボーイズのサウンドが詰まっているし、それ以上でもそれ以下でもない。

 

なので、現代の私たちにとっては若干の物足りなさを感じさせられると言えるかもしれない。

昨日会社を休んでしまった。どうも、会社へ行ってお仕事をしようという気持ちが全く起きなかった。

 

誠に情けない話なのであるが、2週間程前に出会った女性と頻繁に連絡を取っているうちに、私がしつこく付きまといすぎて先方の女性に嫌がられてしまい、結果としてお別れが訪れた。

 

数日前のブログにも書いたけれど、私はすぐに何でものめり込みやすい性格で、彼女にも気づいたら全身どっぷりと浸かっていて、自力では抜け出せないし、相手には嫌がられて、またいつもと同じ失敗を繰り返してしまった。彼女からのお別れの電話で、私のそういうところをとても非難された。私も彼女の仰る通りだと思った。まさに貴女の仰る通りです。

 

その話を包み隠さず妻に話した。そしたら、「またなの、しょうがないわね」のようなリアクションをされ、私に同情してくれた。持つべきものは良きパートナーである。妻以外の女性にちょっかい出し、失敗たことを咎めるでもなく同情してくれる。今日主治医にも言われたが、私は妻には恵まれている。

 

主治医にもありのままを話した、主治医もちょっとやそっとのことでは驚かないヒトなのだが、私と私の妻を前にして、「今回の失敗をよく振り返ってみて、何が悪かったかを考え、次ぎ同じような状況になったときに同じ失敗をしないよう心がければ良い」と言ってくれた。ものわかりの良い主治医である。

 

今回私が悪かったことは(悪いのは全て私なのだが)、まず、相手の気持ちも考えず、自分の感情を押し付けたことである。相手だって2週間前に私と知り合ったばかりだ。どうして良いかもわからなかっただろう。2つ目に悪かったことは、相手がどう感じているかを全くわかろうとしなかったことである。今でも、はたして相手が何を思っていたのかが全くわからない。困ったもんである。

 

それと、相手が人妻であるということを全く考えていなかったこともよくなかった。自分に妻のある身だということをわきまえなかったのも問題と言えば問題かもしれないが、それはあとで妻とゆっくり話し合いたい。

 

上記のように、ある一人の女性に盲目的に突進していった代償を払う時が来た。それも案外早く来た。出会って1週間とちょっとで来た。私はとても悲しい、こういう記憶はすぐに忘れられるもんでもないだろう。でもウジウジしていてもはじまらん。主治医の言う通り次にステキな女性に巡り会ったときに同じ失敗をしないように気を引き締めておかなくては。

 

それで、ビーチボーイズである。彼らの音楽は長い時間を経て今へとつながってきている。そうして作られたニューアルバムである。しかし、そこにはビーチボーイズのサウンドがもう過去のものとなってしまったという事実が露呈してしまっている。懐メロの中のビーチボーイズサウンドを未だに追い求めるビーチボーイズとは一体なんなんだろうか。若かりし頃の失恋を引っぱる私に似て、ちょっと気恥ずかしさすら感じてしまう。

 

しかし、音楽としては良くできた音楽である。もし、ビーチボーイズのサウンドに時代を象徴する要素が無ければ、おそらく、今のミュージックシーンでトップクラスのクオリティーだと思う。ビーチボーイズの提示し続けるこのビーチボーイズサウンドに終わりが来る時があるとしたら、おそらく今であろう。彼らの時代は終わった。