憂鬱な木曜日。心の中が空っぽになってしまって、そこに風が吹いてヒューヒュー鳴く。手がプルプル震え、目がしばしばして、はて、自分はこんなところで何を待っているのか、としばし考える。
今週の月曜日にとある女性に振られた話は書いたと思うけれど、全く自分でもやんなっちゃう。もう30もとうに超しているというのに、人付合いが下手すぎる。人との適切な距離を保つことが苦手科目である。
私は何をやるにも突進タイプであることは以前書いたけれど、きっと兵隊になったら、最前線で突進して真っ先に弾にあたって死ぬタイプだろう。日本が今戦争に巻き込まれていなくて良かった。
相手の女性にも別れ際にこういう自分の性格を強く咎められた。「自分でも気づいてるんだったら変えなきゃ駄目」と言われた。全く、自分のこと棚に上げてエラそうなこと言いやがって。
でもやっぱり変えなきゃ駄目なことは本当のことだろう。たった1週間くらいの付き合いで、よく人の駄目なところを見つけ出せるもんだ。感心してしまう。僕の方はなんだかよくわからないうちに時がたち、相手のこともよくわからないままお別れの日を迎えた。
じゃあ、どういう風になろうか。自分の心を押し殺して、涼しい顔でいられるようになるのが理想だけれど、あたしは今までの人生生きてきて思うけどそういうことできる程器用じゃないな。いや、こういうこと求められたわけじゃないな。
少しは相手の気持ちも考えるようにすること。これが一番重要だと思うけれど、どうすりゃ良いのかね?私は末の長男で甘やかされて育ってるからそういうのあんまり得意じゃないんだよな。まずは嫁さんの気持ちがわかるようになることからはじめれば良いかな。嫁さんが何を思っているのか、どうして欲しいかをわかるようになったら、女の子に持てるようにもなるかもしれない。まあ、今更モテても嬉しくないけど。
覆水盆に返らずと言うし、とかく異性との関係は一度駄目だったものはどうしようもないんだけれど、どうしてだろうこの空しさは。人間関係はチキンレースみたいなところがあって、どっちかがビビって身を引いてしまうと終わってしまう。それを、だましだまし長い時間をかけて行ったところで、結果は同じなのかもしれないけれど、人生は何度も失敗を繰り返せる程長くはないので、都度都度慎重に、なんてなんだかサラ金の宣伝みたいなこと考えちゃった。
Booker Tの話全然しないまま終わりそうなので、ちょっとブッカーTについて。
スタックスのハウスバンドだったBooker T & MG's。彼らがビートルズのアビーロードをカバーしたアルバムを聴いてるのだけれど、インストのロックをこれだけ聴くに耐えるものにできるのは凄い。名人ぞろいだけれど、決して器用なバンドではない。ソウルミュージックのバッキングをやらせたら右に出るものはいないけれども、不器用なBooker T彼らが真剣勝負でアルバムを作ると、全曲インストでもグルービーなレコードができ上がるのだ。ハモンドオルガンをジャズ以外の形で使うとELPみたいになってしまいそうなところ、上手くはずしている。こういう自然な力の抜け方が重要なんだな。
いつでも猛突進ではこういう良い音楽作れませんね。あたしもBooker T見習って、一歩引いた視点で相手のことを見つつ、人付合いができるようになりたいものです。
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