Chetとお揃いのトランペット

楽器にはあまりこだわらない方が、楽器の上達のためには良いと思う。けれども、トランぺッターは3人集まれば必ず楽器の話、マウスピースの話で盛上がってしまったりする。

 

トランぺッター同士の話題っていつも楽器の話ばかりだと思う。けれども、あんまり楽器にこだわらない方が楽器の上達にはいい。

 

今日、アメリカから一台のトランペットが届いた。虫だらけの汚いケースに入って、約50年前のスチューデントモデルのトッランペットが届いた。

普通の人が見ると、ただのぼろぼろに使い込まれた汚いトランペットに見えるかもしれない。確かに、それほどきれいではないし、使い込まれている。けれども、見た目の割には状態がいい。ピストンの気密性も問題ないし、大きなへこみも無い。

 

このトランペットはブッシャーのアリストクラートというモデルで、ebayで100ドルだった。100ドルという価格が示すとおり、高級な楽器ではない。このトランペットが発売されていた当時も、プロが使うような楽器ではなかった。所謂スチューデントモデルである。

 

私は、ずっとこの楽器を探していた。なぜなら、この楽器はチェットベーカーが晩年愛用した楽器だからである。この安物の楽器をチェットがなぜ使っていたのかは知らないが、おそらく薬で金を使っちゃってトランペットを買う金がなかったから安もののこの楽器を選んだのかもしれない。

 

しかし、この楽器、吹いてみれば、適度の抵抗感もあり、音も大き過ぎず小さ過ぎずのコンボで使うにはちょうど良い楽器であることは確かである。チェットもこの楽器で特に不自由を感じなかったんだろう。だから、かなり長い間この楽器を使い続けていたようだ。

 

ピストンのストロークが短いのはマーチンコミッティーと対照的。音は明る過ぎず暗過ぎず、標準的なトランペットの音である。けれども、この楽器を吹きこなせるようになるのは簡単じゃないだろう。こういう楽器でチェットみたいに柔らかい音を出すのは楽じゃなさそうだ。

 

これで、トランペットはチェットとお揃いになったから、あとは練習するのみだ。

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コメント: 2
  • #1

    早漏 (火曜日, 05 5月 2015)

    「じゃあ、“もっとして”って言って?」

  • #2

    人気 サプリメント ランキング (火曜日, 12 5月 2015)

    「どうしてきみはいつも、僕との関係を否定しようとするんだ? 複雑にしているのはきみだ。僕はきみが欲しい。そしてきみは僕が欲しい。そうだろう?」