青春再訪。なかなか上達しない楽器の練習

随分ブログをサボってしまっているが、その間私には何の進展もありません。仕事も、プライベートもあんまり変らず、週末の過ごし方も変わらず。

 

しかしながら、世間というのは常に変化しているわけで、それにどうにかついていくのはなかなか大変なことです。まあ、そもそも時代についていこうと思った時点で既に時代遅れで、時代の流れを感じない状態が、やっと時代についていけている証拠なのでしょうが。そういう面倒なことは二十歳の頃は気にしましたが、今じゃもう気になりません。

 

今夜は音楽の話をしましょう。お時間あればお付き合いください。

珠ちゃん(森田珠美さん)に夢中になり始めたのが確か今年の5月のことだったと思いますが、今でも彼女に夢中です。彼女のパワフルかつ繊細なピアノの美しさ、彼女の美貌、何をとってもここ10年で出会った女の子のべストオブべストの一人であることは間違えありません。

 

昨日、その珠ちゃんが出演するジャズのライブを聴いてきました、妻と二人で。出演者は皆私たち夫婦と同じくらいか、もっと若い方々でしたが、元気で、清々しい演奏でした。荒削りとは言っても、とても整っていて、バラードを弾かせてもイヤらしくなり過ぎない、節度のある演奏でした。私は音楽には節度が重要だと思うので、そういう意味では良い演奏でした。これから、どうなるんだろう、どうもなりようが無くならなければ良いのだが、と余計な心配をしたりもしました。もちろん珠ちゃんのピアノはパワーがあって、コンパクトにまとまっていて、派手ではないけれど、きらびやかでした。この路線で、どこまでできるのか、とっても興味があります。彼女のピアノを今後ずっと聴いていきたい、そう思いました。

 

馴れ馴れしく珠ちゃんと呼んでしまいましたが、森田さんは私にとって雲の上のような存在です。彼女のピアノが美しいのは今更言うことではないのですが、彼女の容姿の美しさもまた彼女を雲の上の存在にしています。ああ、もう少し普通の女の子だったら、ひょっとしたら私もお近づきになれたかもしれないのに。

 

森田さんのピアノの話はこれ位にしておきましょう。今夜はもう一つ話したいことがあるのです。

 

以前も書きましたが、私が二十歳の頃、吉田拓郎の歌に夢中でした。拓郎の歌を聴いて、田舎から出てきて、拓郎の歌を聴きながら友と語り合い、恋愛をし、失恋をして酒を飲み、そんな青春を過ごしました。

 

その頃、最も良く聴いた拓郎のレコードが「Tour 1979」だったのですが、最近このレコードがCD化されていることを知りました。元のレコードは今でも持っているんですが、もうかなり聴き込んですり切れてきたので、CDで聴けるなんてもう夢みたいです。

 

欲しくて,欲しくて、三日くらい考えましたが、やっぱり買いました。3枚組で4000円ちょっとはなかなか大きな出費でしたが、買って良かったです。

 

今そのCDを聴いているんですが、やっぱり今聴いても好きな音楽です。特に2枚目に入っている「御伽草子」と「冷たい雨が降っている」が好きなのですが、あらためて聴いてみるとどの曲も良い。拓郎の力強い歌声は、32になった私にも響いてきます。現状に満足してはいけない、前に進まなければいけない、つらいことは全身で受け止め乗り越えなくてはいけない、そう私に諭しているような歌声に、勇気をもらいます。

 

二十歳の頃だって楽しい思い出だけじゃありません。引きこもったこともあったし、恋に敗れたこともあったし、友達を傷つけたこともあった、そんな自分の傷が、傷跡が、今の私を作っているのだ、今後もそうなのだ、ということを、吉田拓郎と珠ちゃんのピアノは私に気づかせてくれます。だから、この世の中の美しいものを美しいと感じられるのでしょう。

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コメント: 1
  • #1

    (木曜日, 18 10月 2012 01:37)

    つらいことを経験した分、ダメで汚いものに嫌になった分、かえって世の中の美しい部分に気づくんですね。
    人生まだまだですね。