砂に小指で書きました、さよならと。

砂に小指でさよならと
砂に小指でさよならと

久しぶりにモノクロのパノラマを撮影した。

森下から日本橋へ抜ける、清洲橋。リベット打の美しい橋だ。バイクで通りかかった。

 

東京都心にも、こんな静かなところがある。

河原に降りて川面を見る。鼻水がたれそうになって洟を拭うが、冬の日野こういう午後もそんなに悪くないと思った。

 

上田正樹の「悲しい色やね」に、「川はいくつもこの街流れ、恋や夢のかけら、みんな海に流してく」っていう歌詞があるけれど、東京という街にも川はいくつも流れ、恋や夢のかけらを海に流していく。

この街を去った、いくつもの幻想にまだ心を刺されながら、山口百恵さんの「いい日旅立ち」を口ずさんで、バイクに戻って、冬の午後の風を楽しんだ。