昨日は5E3のクローンのハムノイズを消したことについてブログに書いたが、今日はノイズが消えなかったことについて。
実は昨日の夜ブログに載せたやつ以外に、もう一つ5E3 Fender Deluxeのクローンを制作したのですが、その一台が今日の写真のヘッドです。なんでそんなに5E3ばかり作ったのかと言いますと、私はこれ以外のアンプを製作したことが無いからです。
じつはもう一台アンプを作れる部品は持っているのです。あるムックに載っていたギターアンプの回路を参考に制作したのですが結局完成しないままトランスと真空管が手元に残っているのです。でもそっちは怖いから見なかったことにして、5E3のクローンが2台手元に残りました。
アンプって何台あってもしかたが無いのですが、同じ回路で作ってもトランスやコンデンサーが違うと音が違うのが不思議です。
今日の写真のアンプヘッドは回路は5E3なのですが、フェイズインバーターの後ろに可変抵抗をかましマスターボリュームがついています。
フェンダーのアンプは音は素晴らしいのですが、多くのモデルはマスターボリュームがついていないので、歪ませるためには音量をバカでかくしないと歪みません。そこがちょっと困ったところなのですが、これって結構アンプの音を左右する大きなファクターなのです。
フェンダーのアンプのボリュームを目一杯上げて得られる歪みは、パワーアンプ部が作り出すひずみで、ディストーションというよりもジャリンとしたオーバードライブの歪みです。この歪みってなかなかエフェクターでは再現できないのです。できないわけでは無いのかもしれませんが、音の輪郭がシャープでトレブルがつぶれない歪みって私の持っているダイオードクリップのエフェクターでは出せません。そして、この歪みはアンプによって少しずつクセが違うので、フェンダーのアンプのオーバードライブの音はおそらくフェンダーのアンプにしか再現できないのです。
それで、私はできるだけフェンダーの設計に近く、部品も今手に入る中で極力フェンダーの採用している部品と近いものを、トランスはマーキュリーのヴィンテージレプリカを使って5E3のクローンを一台作ってみたのです。そしたら、そこそこフェンダーの音に近い一台ができ上がりました。それが昨日のブログで紹介した一台です。
それで、まあまあ満足はしたのです。けれども使い勝手がいまいちなので、フェンダーの音は変えずに、マスターボリュームを追加したアンプを作ろうと思い、今日の写真のヘッドを作成したのです。こっちの方はトランスを国産のもので作りました。その他の部品はほぼ最初の一台と同じく作りました。
しかし、ちょっとしたことでアンプの音ってがらりと変わるもんなんですね。なんとなくマスターボリューム付きのヘッドの歪みはよりディストーションに近い歪みなのです。それに、歪み始めるポイントも違うのです。出力トランスの影響でしょうか。
そして、こっちのアンプはフルテンにすると発振し始めるのです。いろいろといじってみましたが、どうも発振は止まりません。フェイズインバーターの後ろにマスターボリュームを突っ込んだせいでしょうか。抵抗の値を替えたり、コンデンサーを替えたりしましたが発振は止まりません。ほぼ同じ回路なのに。
また後日、いじってみようと思います。
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sex telefon (金曜日, 03 11月 2017 19:41)
Foksom