私はアーチドトップのギターが好きなのだけれど、ギブソンのアーチドトップもずっと気になっていた。なかなか良いのが買える値段で出ていなかったので、今まで諦めてきたが、L−50の良いやつがあったので、33歳の記念に購入した。
結局結構な出費にはなったが、音はカラカラ乾いてて、低音もジーンと鳴る美しいギターである。やっぱりギブソンは良いギターを作る。50年代の普及版のアーチドトップだけれど、作りはしっかりしていて手抜きは無い。L−5やSuper400等最高級ラインのような重厚感は無いけれど、音量、音質ともに独り家でつま弾くには最適なギターである。
こういうギターをそれほど高くない価格帯で国内でも作れるようになったら面白いのだけれど、なかなか作れないのかもしれない。
このギターを手にするまで、ピックギターは茶木のP−1を専ら使っていて気に入っていたのだけれど、L−50に比べるとチャキの作りはいまいちに見えてしまう。もちろん楽器だから作りの良さだけが重要なのではなく音や引き心地が重要なのだけれど、茶木のP−1はそれにしか出せない音がするけれど、L−50のようなまとまった音色は出せない。
L−50を一言で言うと、品が良いギターだと思う。チャキのように暴れる音色ではなく、コードも単音も品よくまとまっていて、弾いていて心地いい。これをずっと使っているとチャキに持ち替えたときのギャップを感じるだろう。L−50のネックの太さも気に入っている。ずっとチャキをのP−1のネックの薄さが気になっていたが、L−50はそれに比べるとずっと太めで厚みがあるけれど、手が疲れないちょうどいい太さがある。このネックの太さは私の持っているES-165と丁度同じくらいで、ギブソンの50年代のグリップは私の好みに合っているらしい。70年代のテレキャスターを持っているが、そのテレキャスターのネックも大体同じくらいの太さである。最近のGibson USAのネックは細めだけれど、L-50のネックは近年のリイシューの50‘sプロファイルより若干太めである。
装飾も少なめで地味なところも私の好みに合っている。ChakiのP−1の装飾を省いたデザインもとても気に入っているが、L−50も装飾が控えめでとても良い。ひとりつま弾くギターは装飾が地味な方が良い。
暫く使ってみて、あらためてチャキと比べてみたら面白いだろう。チャキの暴れる感じが懐かしく感じるかもしれない。それほどL−50は品がよいギターである。
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精力剤 (火曜日, 12 5月 2015 05:25)
「けど、俺がほしいのはアンタだけだ」