東京マラソンを見る。そのあと踊りに行く。

2月24日は東京マラソンを見に行った。

マラソンを観戦するのっていうのはとても曖昧な行為で、路肩で観戦していても全然試合の状況は確認できない。マラソンを本当に見たいならテレビで見るのが一番だろう。

 

だから、マラソンを応援しにいったと言った方が近いかもしれない。マラソンを、応援しにいった。うん、まあなんとなくわかるようなわからないような。応援しにいったと言っても、特定の選手を応援していたわけではない。何となく茅場町あたりで張っていて、通り過ぎるランナーを応援した。

応援だから、「ナントカ、頑張れー」とか叫んだりするのがスジだと思うが、一度も叫ばなかった。

だから、応援というのもちょっと違うな。

 

そうそう、マラソンを見物しにいった、っていうのが一番しっくり来る。そうそう、見物しにいった。

 

近頃の東京マラソンはどんな様子だろう、と見物しにいった。見物しにいったら走ってた走ってた、沢山走ってた。なんだかマラソンというものがスポーツで、順位を競ったりするのが本来の目的なんだろうけど、立ち止ったり、バナナを食べたり、コスプレしたりしながらみんな走ったり歩いたりしてた。

 

ああ、マラソンって、レースじゃないんだ。レースはマラソンの本の一部で、あとの大半は仮装したり、バナナ食べたり、立ち止って伸脚したり。あれだな、パレードに近いな。パレードをみんな思い思いのやり方でやってる。これがマラソンなんだな。それで、ついでにタイムもはかる。これがマラソンの本質のようだった。

 

マラソンのあとは家に帰って、餅喰ってから六本木に出かけた。佐野さんと珠ちゃんの出るライブイベントを聴きにいった。

「ジャズと踊りを楽しむ会」という名の、イベントだ。六本木のお洒落なライブバー、ヴァニラムードでしめやかに執り行われた。

 

ジャズと踊り、というから、ジャズで踊るのだけれども、実際はDJさん達はジャズ以外も結構かけていて、始まって一時間は普通のクラブイベントのようだった。その間、ビールを飲みながら少々身体をクネクネしたりして時間を過ごす。約一時間。

 

そのあと、ジャズのライブ。森田珠美さんのピアノは洗練されていて、力強い。ああいう風にピアノを弾けたらなんて素晴らしいだろう。佐野さんのドラムもビシビシオカズをキメていく。やっぱりこのバンドは良いな。聴いていて楽しい。

 

そして、ジャズのライブ演奏に合わせてダンサーがダンスを踊る、私たちも、身体をクネクネしながらそれを見物する。なかなか悪くない。

 

最後にジャムセッション。ダンサーも交えてのセッションは新鮮だ。ジャズと踊りはもともと良くあうんだなと思いながら、それを見物する。たまに身体をクネクネしながら見物する。

 

そうやって身体をクネクネしながら一日が終わった。

たまには、恥ずかしい気持ちを捨てて、自分を解放してこうやって身体をクネクネさせるのもなかなか楽しい、と思った。

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コメント: 1
  • #1

    ED治療 (水曜日, 06 5月 2015 02:22)

    「はい、よくできました。???お前、おねだり巧くなってない? もしかして、俺以外の男にもこんな事してるわけじゃ???ないよね? ???って、そんな泣きそうな顔するなよ冗談だって」