Sorry seems to be the hardest wordのSorryは誰の言葉か

クラプトンの新譜、「Old sock」を聴くであります。

 

クラプトンのカバー曲のセンスはとてもいい。クラプトンはとても熱心に他のアーティストの曲を聴いているのだろう。カントリーの比較的マイナーな曲とかでも、クラプトンが歌うと名曲になる。クラプトンはブルースミュージシャンやめて、カントリーシンガーに転向すれば良いと思う。

 

それはそうとして、今日の話題はエルトンジョンの名曲「Sorry seems to be the hardest word」である。

人と人との関係は思うようにいかないものである。人間はヒトに勝手なものを求め、勝手なものを押し付ける。強引に引き寄せたり、強くはねとばしたりする。ましてや男と女の関係であればなおさらである。男と男、女と女の関係でもなおさらである。

 

クラプトンがカバーしたカントリーの名曲に「Promises」という曲があるが、その中で、

 

 ちょっとまいってることがあるんだ、相談してもいいかい?今俺には実は女がいて、愛と憎悪がごちゃごちゃになっているんだ。俺たち約束したろう、友達でいようって。その約束がやぶられることなんてないよね?

 

っていう部分があるんだけれど、この歌の歌詞のように、男と女だっていうだけで、色々な面倒が起こってくる。それが時には恋愛になるし、全く駄目な時もある。その中間でいるっていうのはある程度距離をおかなければ難しい。私の場合は。けれども、まあ、長年の付き合いのある女の子だったら、少しづつ「友達」として付き合っていくうまいおとしどころがわかってくる。そこまで、どこまで自分を律して、相手を尊重できるかが人間として問われていると思う。

 

ああ、本題と全然関係ない話しになってしまった。

 

今日は、男と女の関係が上手く行かなかった時のはなし。想いを募らせても全く受け入れられなかった時の話しだ。

 

Elton Johnの曲にSorry seems to be the hardest wordという曲がある。

 

What have I got to do to make you love me
What have I got to do to make you care
What do I do when lightning strikes me
And I wake to find that you're not there
What do I do to make you want me
What have I got to do to be heard
What do I say when it's all over
And sorry seems to be the hardest word
It's sad, so sad
It's a sad, sad situation
And it's getting more and more absurd
It's sad, so sad
Why can't we talk it over
Oh it seems to me
That sorry seems to be the hardest word
という歌詞なのだけれど、この曲に出てくるSorryって誰の台詞なんだろう。と考えていた。一般的には、恋人同士の男女が喧嘩し、その関係修復のために自分の方から折れるのはとても難しいのよ、っていう意味の歌詞として解釈されているようだ。
しかし、今まで叶わぬ恋ばかりしてきた私には以下のように聴こえる。

 

ある女性に恋をした男性が、その子を一生懸命振り向かせようとする。色んなことで気を惹いて自分のことわかって欲しい、好きになって欲しいと思う。彼女を振り向かせてみたくて、居ても立っても居られない。それでも、彼女は振り向いてくれない。

彼女が振り向いてくれるなら、雷に打たれてもいい。でも、きっとそうなっても、あなたは僕の側には来てくれない。独りもがいて、結局君に愛してもらえないことに気づくだけなんだ。

君の「Sorry、でもあなたとは付き合えない」っていう言葉を受け止めるのはとっても辛い。

 

こんな風に聴こえる。特に、このJoe Cockerが歌うバージョンはそういう切なさのようなものを感じる。

俺は、どうすればいいんだ。きみに振り向いて欲しい、どうすればいいのだ。こういう風に自分に問うているように聴こえる。

 

こういう風に聴こえる僕はおかしくなっているのだろうか。33回目の春が、私を狂わせようとしているのでしょうか?

もし、あなたがこのブログを読んで、この曲をきいてくれていたら、感想を聞かせて欲しい。

 

私にできることは、こうして宛もなく雑文を書くだけ。

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コメント: 4
  • #1

    ed治療 (火曜日, 05 5月 2015 03:07)

    「本当にいいの? 君の事抱いちゃっても???」

  • #2

    ふくちゃん (月曜日, 01 5月 2017 23:15)

    もうだいぶ前に書かれたblogのようですが、今頃コメントでも良いのでしょうか…。エルトン・ジョンの悲しみのバラードについて調べていて、こちらの「sorryは誰の言葉か」というタイトルに惹かれて来ました。歌詞の解釈を読んで支えていたものがすとんと腑に落ちました。他の方の訳詞を読んで「謝ることほど難しい事はない」などと言いながら別れたくないとの言い分は何かおかしい、エルトン・ジョンがそんな歌詞を書くかしら?と違和感を感じました。相手から言われる、Sorry,but…ならこの世で最も聞きたくない言葉と恐れる気持ちも解ります!この曲はエルトン・ジョンやジョー・コッカーの様にただただ悲しむ曲ですよね。久々にblogで感動しました。ありがとうございます。

  • #3

    Yoshisaburo (火曜日, 02 5月 2017 09:52)

    コメントいただきありがとうございます。
    この曲の歌詞は、シンプルでいて、いろいろなとらえ方ができるかと思います。
    普通に考えると、こっちから Sorryとは言い出したくない。と聞こえますが、それだと、ちょっと夢のない歌詞になってしまう感じがします。
    歌謡曲の歌詞と同じで、たとえ間違えた解釈でも、心に響けばその解釈のほうが優れていると、私は考えながら、いまでもこの曲を聴いています。

  • #4

    ふくちゃん (水曜日, 03 5月 2017 03:30)

    返信ありがとうございます。そうですね。和訳を見てガッカリ…洋楽にありがちですよね。文化や感性の違いもありますが、訳自体に行き違いがある事もあるかもしれませんね。心に響く解釈を考えるのは素敵ですね。