私事で恐縮ですが、先日Rickenbackerの620を購入しました。
リッケンは前から気にはなっていたのです。なぜって、ギブソン、フェンダー系のギターってこの世には沢山あって、世の中の大半のギターメーカーがそのうちのどちらかもしくは両方の影響を受けているのです。
特に、ストラトシェイプのギターなんかはかなり世の中に流通しておりますが、あれはフェンダーストラトキャスターの流れをくむギターと言えるでしょう。最近のメーカーではPRSなんかはギブソンの良いとこにちょっと手を加えたギターと言えます。グレッチなんかは個性の強いブランドですが、基本的な造りはギブソン系です。
私はギブソンとフェンダーのギターを既に持っているので、ほぼ、これだけで、エレキギターのようは足ります。しかし、ギブソンフェンダーだけではギターは語れないとつくづく思わせられるのはリッケンバッカーというギターです。
リッケンバッカーはフェンダーともギブソンとも異なるギターです。もちろん、フェンダー、ギブソンの良いところの影響はありますが、ギターの造りは全く異なります。リッケンバッカー系という系譜があると行っても過言ではないでしょう。
例えば、モズライトというギターブランドがありますが、あれなんかは完全にリッケンの系譜です。ネックの造り、ボディーの造りにリッケンの影響を感じます。強いて言えば、リッケンのギターにギブソンの良いところを加えて、トレモロを付けたのがモズライトと言えます。
モズライトは前から好きなギターでしたが、リッケンを一度弾いてみたとき、モズライトの良い部分のほぼ全てがリッケンにはある、と感じました。個性的な音色、強いアタック、短いサスティン、細いのに握りやすいネックグリップ、個性的なルックス、それがリッケンにはあります。モズライトとの違いはビブラミュートがついていないことと、トラスロッドが二本入っていること、ピックアップの出力です。モズライトのあの細いネックグリップはどこに紀元があるのだろうとずっと謎でしたが、その紀元はリッケンのネックを握って初めて、わかりました。
リッケンがモズライトよりも優れている点はそのシンプルさです。テレキャスター同様に、シンプルであるが故完成度も高いギターと言えます。
それで、暫くリッケンを物色しておりましたが、国立にある某楽器店に私が探していたモデルが中古ででたので、購入致しました。
購入して、自分のアンプに通して弾いてみたところ、リアピックアップのハイの抜けがいまいち良くないことに気がつきました。店で試奏した時は店のフェンダーのアンプにつないだ為ハイがきれいに抜けてましたが、自宅のPeaveyはフェンダー程トレブリーじゃないので、620のリアの音が曇った音に聴こえました。ボリュームをフルアップにした時は良いのですが、ボリュームを絞るとハイが抜けません。
リッケンのVintageのギターにはリアピックアップとトグルスイッチの間にLow-cutのコンデンサーが挟まっていますが、私の620にはついていなかったので、0.0047μFのコンデンサーを試しに付けてみましたが、音が痩せただけであまり良い効果はありませんでした。そもそも、ボリュームから直列にコンデンサーをかますことになんだかちょっと抵抗がありました。なので、やっぱりはずしてもとの通りにしました。
テレキャスターに以前バイパスコンデンサを付けたら、音抜けが改善したことを思いだし、バイパスコンデンサを付けてみました。0.0022μFのフィルムコンデンサーです。
すると、高音が抜け、私の好みの音になりました。
エレキギターはやっぱり電子部品で音が随分変るということがわかりました。
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sex telefon (金曜日, 03 11月 2017 21:22)
niezignorowany